I 低用量ピルで避妊効果がないものは?何日目から対策ができるか紹介
結論を紹介すると、低用量ピルはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)の2つの女性ホルモンを配合した経口避妊薬になるので、避妊効果に期待ができます。

| ホルモン | 目的や効果・影響 |
|---|---|
| エストロゲン | 卵巣から分泌される女性ホルモンの1種類。 思春期に乳房の発達や丸みのある体型を作る効果に期待。 排卵前は分泌が増加して、子宮内膜を厚くし、受精卵が着床しやすい環境を整える。 |
| プロゲスチン | 女性ホルモンの1種類。 子宮内膜の増殖を抑制して、子宮内膜を整える効果に期待。 排卵抑制や精子侵入の障害にも繋がりやすい。 |
具体的には、低用量ピルでは排卵を抑制・子宮内膜の増殖を抑える効果があるので、正しい方法で飲み続ければ理論上では望まない妊娠を高い確率で防げるでしょう。
しかし、低用量ピルの種類では避妊目的で処方されない場合があるため、避妊効果がないものとして捉えることは多いです。
本記事では、低用量ピルで避妊効果がないものや望まない妊娠を防ぐには何日目から対策ができるのかを詳しく紹介しています。
低用量ピルで避妊効果目的の処方がされない種類一覧

2026年2月時点、低用量ピルは第一世代から第四世代の4種類に分類されており、避妊目的のOC(低用量経口避妊薬)は限られています。
冒頭で紹介した通り、理論上では低用量ピルを飲み続けることで避妊効果は期待できる場合はありますが、承認されている低用量ピルの種類はOCのみです。
希望する低用量ピルがある場合は、事前にピルの目的や違いを理解しないと望まない妊娠を防げない可能性が出てくるため注意しなくてはなりません。
あなたが不安なく低用量ピルを処方・服用の流れができるよう、世代別の種類を参考にしてください。
低用量ピルの第一世代で避妊効果目的の処方はされない種類

低用量ピルの第一世代で避妊効果目的の処方はされない種類は、2026年2月時点では4種類あり、2種類(フリウェルLD・フリウェルULD)はルナベルのジェネリックです。
| 低用量ピル | 世代・種類 | 相性 | ジェネリック |
|---|---|---|---|
| フリウェルLD | 第一世代(LEP) | – | ルナベルのジェネリック |
| フリウェルULD | 第一世代(LEP) | – | ルナベルのジェネリック |
| ルナベルLD | 第一世代(LEP) | – | – |
| ルナベルULD | 第一世代(LEP) | – | – |
第一世代は、低用量ピルの歴史で最も古く販売が始まった種類で、生理時の出血量を減らすことや生理痛を和らげたりする効果に期待ができます。
フリウェルLD・フリウェルULDはルナベルのジェネリックになるので、保険適用外でも安い値段で処方してもらえる可能性があることが特徴です。
ジェネリック医薬品と先発医薬品を比べると、1日当たりの価格差では、割安感をそれほど感じないかもしれませんが、薬の種類が増えるほど、また、薬を使用する期間が長くなるほど価格差は大きくなります。
全国健康保険協会
エストロゲンの含有量が少ない方が血栓症のリスクを減らす効果に期待ができ、フリウェルULD・ルナベルULDはエストロゲンが0.02mgの超低用量ピルになります。
一方でフリウェルLD・ルナベルLDはエストロゲンが0.035mg配合されている低用量ピルですが、ULDの超低用量ピルと比較して不正出血が少ないメリットがあります。
第一世代の低用量ピルで避妊効果目的の処方はされない種類を比較する場合は、優先的に考慮したいこと・ジェネリック医薬品の有無で判断がおすすめです。
低用量ピルの第二世代で避妊効果目的の処方はされない種類

低用量ピルの第二世代で避妊効果目的の処方はされない種類は、2026年2月時点ではジェミーナの1種類のみです。
| 低用量ピル | 世代・種類 | 相性 | ジェネリック |
|---|---|---|---|
| ジェミーナ | 第二世代(LEP) | – | – |
ジェミーナは、黄体ホルモンに血栓症リスクの低いレボノルゲストレル(LNG)を使用していることが特徴で、先々を考慮した対策をしたい人におすすめです。
飲み方は、「21日間連続で服用し7日間休薬」「7日間連続で服用し7日間休薬」の2種類から比較ができ、消退出血の回数を減らしたい人でも対策がしやすいメリットが特徴になります。
月経困難症(生理痛、過多月経)やPMS(月経前症候群)・生理不順の改善効果に期待ができる点は第一世代低用量ピルと同様ですが、ジェミーナは飲み方や血栓症リスク対策が異なる点から選ぶケースは少なくありません。
低用量ピルの第三世代で避妊効果目的の処方はされない種類

低用量ピルの第三世代で避妊効果目的の処方はされない種類は、2026年2月時点ではないので、対象のマーベロン・フォボワールはいずれも避妊目的のOCです。
したがって、避妊効果目的で処方されることから、月経困難症・子宮内膜症対策としての相性が良くない唯一の低用量ピルが第三世代になります。
マーベロン・フォボワールは1相性の低用量ピルになることからホルモン配合量が一定で、生理予定日のコントロールや飲み忘れ対策にも繋がりやすいメリットが特徴です。
さらに2026年2月時点では、第三世代の低用量ピルが避妊目的では最も新しい種類になり、男性ホルモンの抑制効果からニキビや多毛症の改善に効果に期待ができるでしょう。
低用量ピルの第四世代で避妊効果目的の処方はされない種類

低用量ピルの第四世代で避妊効果目的の処方はされない種類は、2026年2月時点では3種類あり、ドロエチはヤーズのジェネリックです。
| 低用量ピル | 世代・種類 | 相性 | ジェネリック |
|---|---|---|---|
| ヤーズ | 第四世代(LEP) | – | – |
| ヤーズフレックス | 第四世代(LEP) | – | – |
| ドロエチ | 第四世代(LEP) | – | ヤーズのジェネリック |
第四世代は2026年2月時点では最も新しい低用量ピルで、月経困難症や子宮内膜症の治療で処方されるLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)のみ対象です。
ヤーズは28日周期(24日間服用と4日間の休薬期間)の低用量ピルでドロエチはヤーズのジェネリックになりますが、避妊効果の承認がないヤーズフレックスは、最長120日間連続で服用ができるメリットが特徴になります。
第四世代の低用量ピルは、ホルモン変動が少なく、新しい黄体ホルモンである「ドロスピレノン」が配合されていることから体重増加・浮腫み対策としても注目されています。
一般的な21日間の服用と7日間の休薬期間で飲み続ける低用量ピルとはスケジュールが異なることから、医師と相談をしながら正しく摂取することが重要です。
低用量ピルを飲むことで浮腫みに悩んでいたら、第四世代を選ぶと対策しやすくなるでしょう。
低用量ピルを避妊効果目的で飲んでも妊娠する確率や理由

低用量ピルは、避妊目的で処方されるOCを飲んでも妊娠する確率はあり、リスク面を十分に理解することが重要です。
主な低用量ピルを避妊効果目的で飲んでも妊娠する確率や理由は3つです。
- 低用量ピルを1日1錠のペースで飲み続けない
- 低用量ピルを飲み始めてから何日も経過していない
- 低用量ピルを飲んでもすぐ吐き出してしまう
トラブルを避けて、不安の少ない生活環境を整えるためにも3つの妊娠する確率や理由を参考にしてください。
低用量ピルを1日1錠のペースで飲み続けない

1つ目の低用量ピルを避妊効果目的で飲んでも妊娠する確率や理由は、低用量ピルを1日1錠のペースで飲み続けないことです。
低用量ピルは服用スケジュールは種類で異なりますが、同じ時間帯を目安に1日1錠のペースで飲み続けることには変わりありません。
しかし、1日1錠の低用量ピルを飲み忘れるとホルモンの吸収が想定通りに対応できない可能性があり、避妊効果が薄れることもあります。
さらに3相性(ホルモンが段階的に変化し、人間の自然な身体に近いホルモンバランス)であれば、1錠あたりに配合されているホルモン量が異なる点に注意が必要です。
避妊・治療目的に限らず、低用量ピルを処方された場合は、医師の指示通りに1日1錠を休薬期間までは毎日飲み続けることが重要になります。
低用量ピルを飲み始めてから何日も経過していない

2つ目の低用量ピルを避妊効果目的で飲んでも妊娠する確率や理由は、低用量ピルを飲み始めてから何日も経過していないことです。
低用量ピルにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)と2種類のホルモンが配合されていますが、1錠飲んだだけでは避妊効果は期待できません。
体質によって浸透する効果・スピードは異なりますが、最低でも2週間以上・心配な場合は1シート飲み終えないと避妊効果に期待ができない点は十分な理解が必要です。
「OCの低用量ピルを服用=避妊効果が高まる」ではなく、継続して飲み続けることで対策に繋がりやすい特徴になると覚えておきましょう。
低用量ピルを飲んでもすぐ吐き出してしまう

3つ目の低用量ピルを避妊効果目的で飲んでも妊娠する確率や理由は、低用量ピルを飲んでもすぐ吐き出してしまうことです。
低用量ピルの副作用として、吐き気や嘔吐などの症状も想定できますが、体内に浸透する前に吐き出してしまうと効果に期待ができません。
ピルを飲み続けることに抵抗がある人や副作用の吐き気が止まらない状況であれば、処方してもらった病院・婦人科・産婦人科の医師に相談をして、吐き気止めの相談をする流れがおすすめです。
低用量ピルは継続して飲み続けないと避妊効果に期待ができないため、あなたが長期的に続けられる種類や対策を考慮することが重要になります。
低用量ピルを飲んだら何日目から避妊効果が期待できる?
低用量ピルを飲んですぐ性行為をしても、ピルを飲まない状態と変わらない妊娠確率になるリスクがあるため、事前理解をすることが重要です。
妊娠を希望しなければ、低用量ピルを飲み続けるスケジュール管理が必要になるので、医師に相談する前に理解することで後悔ない対策ができます。
28日周期の一般的な低用量ピルは、以下のスケジュールで飲み続けます。
- 1日1錠の低用量ピルを同じ時間帯に飲む
- 21日間は出血の有無に関わらず飲み続ける
- 7日間の休薬期間(ピルを飲まないまたは偽薬を飲む)を作る
- 8日目から再度1日1錠の低用量ピルを同じ時間帯に飲む
低用量ピルの種類で飲み方や対策スケジュールは異なりますが、妊娠確率を下げたい状況であれば事前に理解を深めましょう。
低用量ピルは飲み始めて少なくとも14日目までは継続が必要

前述の通り、低用量ピルは飲み始めてもすぐにホルモンが体内に浸透できるわけではないので、妊娠確率を大幅に下げられるわけではありません。
体質によって低用量ピルの避妊効果は個人差が生じますが、少なくとも14日目までは飲み続けないと妊娠確率は通常時と変わらない可能性がある点に注意が必要です。
ただし、妊娠確率は100%なくなるわけではないことと明確に14日目から確実な対策ができるわけではないので、性行為をする際は慎重な判断をしなくてはなりません。
14日目まで低用量ピルを飲み続けることは1つの参考として、妊娠を希望しなければコンドームを正しく装着した上で性行為を心がけましょう。
28日周期の2シート目以降であれば低用量ピルの避妊効果は期待できる

低用量ピルは1シートごとに休薬期間を設ける(ヤーズフレックスなど28日周期ではない低用量ピルを除く)スケジュールが決められていますが、2シート目以降であれば本来の避妊効果は期待ができます。
避妊目的で処方してもらう低用量ピルはOCになりますが、いずれも正しく飲み続けることで99.7%程度の妊娠阻止ができる確率が特徴です。
ただし、OCの低用量ピルを飲み続けても性感染症対策はできないので、身体を守る目的でもコンドームを装着した上での性行為を心がけることは重要になります。
「低用量ピルを飲んで避妊対策をしていれば中出しをして良い」は誤った考え方で、身体の負担を減らして妊娠を希望しない場合は、避妊具であるコンドームの装着をするようにしましょう。
低用量ピルを正しく飲み続けても避妊確率は99.7%で確実性はない
低用量ピルの種類は豊富にありますが、100%確実に妊娠を防げるピルはありません。
2026年2月時点のOCに分類される低用量ピルの種類は6種類あり、世代で異なるものの正しく飲み続ければ99.7%程度の避妊確率になっています。
| 低用量ピル | 避妊確率 | 世代 |
|---|---|---|
| シンフェーズ | 99.7% | 第一世代(OC) |
| トリキュラー | 99.7% | 第二世代(OC) |
| アンジュ | 99.7% | 第二世代(OC) |
| ラベルフィーユ | – | 第二世代(OC) |
| マーベロン | 99.7% | 第三世代(OC) |
| フォボワール | 99.7% | 第三世代(OC) |
一方で本記事で紹介している通り、低用量ピルを飲み続けても性感染症対策にはつながらないため、身体の負担を考慮すると「低用量ピルを飲み続けつつ避妊具であるコンドームを正しく装着」して性行為をする流れがおすすめです。
望まない妊娠を防ぐには、女性側が心がけるだけでなく、男性も当事者意識を持って良好な関係を築くことが重要になります。
まずは相性の良い低用量ピルの種類を見つけて、あなたが不安なく飲み続けて対策ができるピルを見つけられるようにしましょう。
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