婦人科 コラム

ヤーズフレックスの避妊効果はない?いつから・何日目から期待できるか紹介【産科婦人科医監修】

更新日:2026/11/01
小出 真弓

監修

小出 真弓

ヤーズフレックスの避妊効果はない?いつから・何日目から期待できるか紹介【産科婦人科医監修】

ヤーズフレックスは、2026年11月時点、新しい低用量ピルの世代(第四世代)として注目されています。

第四世代の低用量ピルは、利尿ホルモンが主要ホルモンとして配合されている点から副作用が少ないメリットが特徴です。

ヤーズフレックスの特徴

しかし、「ヤーズフレックスは避妊効果がない」と聞いて不安に感じていませんか。

本記事では、低用量ピルの種類で第四世代に含まれるヤーズフレックスの避妊効果はないと言われる理由と対策まで詳しく紹介しています。

この記事の監修者
小出 真弓
小出 真弓
医療法人知泉会グレイスベルクリニック院長
東京女子医科大学医学部卒業後、名古屋第二赤十字病院をはじめとする医療機関で産婦人科診療に従事。周産期医療から婦人科一般診療まで幅広い経験を積み、2024年よりグレイスベルクリニック院長に就任。 日本産科婦人科学会専門医として、妊娠・出産はもちろん、思春期から更年期まで、幅広い世代の診療に対応している。
【所属学会】日本産科婦人科学会
【保有資格】日本産科婦人科学会認定専門医・母体保護法指定医

ヤーズフレックスは避妊効果が目的で処方されない

ヤーズフレックスは避妊効果が目的で処方されない

結論を紹介すると、ヤーズフレックスは避妊効果が目的で処方されることはありません。

ヤーズフレックス1錠にドロスピレノン3mg(黄体ホルモン)・エチニルエストラジオール0.020mg(卵胞ホルモン)が配合されていることから、理論上では低用量ピルを飲まない状況と比較すると避妊効果は期待できますが、医師から避妊効果が目的の説明や処方を受けることはないです。

ヤーズフレックスの避妊効果

ヤーズフレックスは、避妊効果が完全に期待できないのではなく、避妊目的で処方してもらえない状況が正しいです。
理論上ではヤーズフレックスにも2種類の女性ホルモンが配合されていることから正しい飲み方をすれば、避妊効果が期待できる可能性はあります。しかし、避妊目的の服用が日本で承認されているわけではないため、避妊効果があるとは断言できないことを理解しましょう。

ヤーズフレックスは避妊目的ではないLEPに分類

ヤーズフレックスは超低用量ピルに該当するので、処方してもらう目的は月経困難症や子宮内膜症の治療になり、医師が診断すれば保険適用になる場合があります。

避妊目的ではヤーズフレックスは処方されないですが、保険適用で処方される可能性がある超低用量ピルの1種類であり、予算内で無理ない入手も相談ができるでしょう。

ピルの保険適用とは

ピルの保険適用は、月経困難症(強い生理痛)や子宮内膜症・子宮腺筋症の治療が目的で、LEP分類のみ対象。
処方回数や制限などの条件面を提示される可能性はあるが、医師の診察・診断を受けない限り、保険適用で処方されることはない。

ヤーズフレックスは避妊効果ないと言われる理由

ヤーズフレックスは避妊効果ないと言われる理由は、2つのポイントを抑えることでトラブルない対策につながります。

  • 1 ヤーズフレックスは避妊目的ではないLEPに分類
  • 2 第四世代はヤーズフレックス以外の低用量ピルもエストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)

初めてヤーズフレックスを飲む場合や低用量ピルの種類はどれがいいか分からないと悩んでいたら、避妊効果はないと言われる理由やポイントを参考にしてください。

ヤーズフレックスは避妊目的ではないLEPに分類

第四世代はヤーズフレックス以外の低用量ピルもエストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)

LEP(Low dose Estrogen-Progestin)は、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬のピルで、避妊目的で処方されることはありません。

冒頭で紹介した通り、理論上ではヤーズフレックスを服用しても避妊効果が含まれるホルモンが配合されていますが、医師の判断で避妊目的の処方はないです。

「ヤーズフレックスは避妊効果がない」という情報の解釈は、厳密には「ヤーズフレックスは避妊効果が目的で処方されない」という意味になります。

低用量ピルの種類を比較する際は避妊目的のOCと治療目的のLEPで分類し、正しい服用方法を理解しないと、月経困難症の治療ができないことや望まない妊娠につながる可能性が高いです。

ヤーズフレックスは、120日間連続で飲み続けて消退出血の回数を減らすメリットもありますが、避妊効果以外の目的を理解するようにしましょう。

第四世代はヤーズフレックス以外の低用量ピルもエストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)

第四世代
エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)

第四世代の低用量ピルは、2026年11月時点では新しい種類に該当しますが、エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)に分類されます。

低用量ピル 世代・種類 相性 ジェネリック
ヤーズ 第四世代(LEP) – –
ヤーズフレックス 第四世代(LEP) – –
ドロエチ 第四世代(LEP) – ヤーズのジェネリック

ヤーズフレックスは、ヤーズの改良版でドロエチはヤーズのジェネリックになるため、基盤はエストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)から変わりありません。

新しい低用量ピルで避妊目的を希望するなら第三世代のデソゲストレル(DSG)がおすすめになるため、比較する際は注意が必要です。

低用量ピル 世代・種類 相性 ジェネリック
マーベロン 第三世代(OC) 1相性 –
フォボワール 第三世代(OC) 1相性 マーベロンのジェネリック

低用量ピルの種類は、正しく比較できないと望まない妊娠を防ぐ(膣内に中出しするだけでなく、我慢汁に精液が混合している状態でも妊娠確率は高まる)ことはできないので、ヤーズフレックスを含んだ理解を深めることが重要です。

世代別で低用量ピルの種類や特徴が異なるので、医師とじっくり相談をした上で悩みにピッタリな処方をしてもらいましょう。

ヤーズフレックスを飲み続けるメリット

ヤーズフレックスを飲み続けるメリットは3つあり、月経困難症や子宮内膜症の治療を希望する人は特徴を捉えると医師に相談がしやすいです。

  • 1 ヤーズフレックスは月経困難症や子宮内膜症の治療が目的
  • 2 120日間連続で飲み続けられる低用量ピルはヤーズフレックスだけ
  • 3 第四世代の低用量ピルは新しい種類に分類

避妊目的ではヤーズフレックスを処方してもらえないものの、他の低用量ピルにはないメリットや特徴が多いことがポイントになります。

相性の良い低用量ピルの種類が見つからないと悩んでいたら、3つのメリットを参考にしてください。

ヤーズフレックスは月経困難症や子宮内膜症の治療が目的

ヤーズフレックスは月経困難症や子宮内膜症の治療が目的

ヤーズフレックスは、月経困難症や子宮内膜症の治療が目的です。

月経困難症の症状は、下腹部痛や腰痛・おなかの張り・吐き気・頭痛・食欲不振などが挙げられ、辛い症状が改善できなければLEPの低用量ピルを飲んで対策をすることが多くなります。

機能性月経困難症(原因疾患がない)と器質性月経困難症・続発性月経困難症(原因疾患がある)に分かれており、初経後の経過期間によって異なる場合があります。

器質性月経困難症・続発性月経困難症の原因疾患としては、子宮内膜症や子宮腺筋症・子宮筋腫などの症状があり、ヤーズフレックスを含むLEPの低用量ピルで治療をするケースがある点も特徴です。

ヤーズフレックスは、月経困難症や子宮内膜症で悩んでいる人と相性が良い低用量ピルの種類になることから避妊目的ではありません。

120日間連続で飲み続けられる低用量ピルはヤーズフレックスだけ

120日間連続で飲み続けられる低用量ピルはヤーズフレックスだけ

一般的な低用量ピルは21日間飲んで7日間の休薬期間を設けるスケジュールが決められていますが、ヤーズフレックスの飲み方は、一般的な28日周期と最長120日周期の2種類かつ休薬期間4日間の共通から選べます。

120日周期の飲み方であれば、1年間で休薬期間は3回に減らせるため、消退出血の回数を減らしたい人と相性が良いです。

  • 1 1日1錠のヤーズフレックスを同じ時間帯に飲む
  • 2 25日目以降は3日間連続した出血がないか確認する
  • 3 3日間連続した出血がなければ120日間飲み続ける
  • 4 3日間連続した出血があれば4日間の休薬期間(28日周期の飲み方)
  • 5 121日目から4日間の休薬期間(ピルを飲まない)を作る
  • 6 125日目から再度1日1錠のヤーズフレックスを同じ時間帯に飲む

※参照:ファミール産院つだぬま公式サイト

治療目的で飲み続けるヤーズフレックスですが、消退出血で悩んでいる人でも120日連続服用で休薬期間(生理)をコントロールできるため、身体への負担が減る場合があります。

2026年11月時点、最長120日連続で飲み続けられる低用量ピルはヤーズフレックスのみになるため、他の低用量ピルの種類と比較できるおすすめポイントです。

第四世代の低用量ピルは新しい種類に分類

第四世代の低用量ピルは新しい種類に分類

ヤーズフレックスが該当する第四世代の低用量ピルは、日本で処方している世代の中で最も新しい種類です。

LEPの低用量ピルなら第一世代のフリウェルLD・フリウェルULD・ルナベルLD・ルナベルULDの歴史は長いですが、むくみなどの副作用対策まで配慮されている種類が第四世代(ドロスピレノン(DRSP))になります。

低用量ピル 世代・種類 ジェネリック
シンフェーズ 第一世代(OC) –
フリウェルLD 第一世代(LEP) ルナベルのジェネリック
フリウェルULD 第一世代(LEP) ルナベルのジェネリック
ルナベルLD 第一世代(LEP) –
ルナベルULD 第一世代(LEP) –
トリキュラー 第二世代(OC) –
アンジュ 第二世代(OC) –
ラベルフィーユ 第二世代(OC) トリキュラーやアンジュのジェネリック
ジェミーナ 第二世代(LEP) –
マーベロン 第三世代(OC) –
フォボワール 第三世代(OC) マーベロンのジェネリック
ヤーズ 第四世代(LEP) –
ヤーズフレックス 第四世代(LEP) –
ドロエチ 第四世代(LEP) ヤーズのジェネリック

低用量ピルは新しい種類が優秀なわけではなく、重点的に対策をしたいこと(ニキビ対策・むくみなどの副作用改善など)によって比較をします。

世代別の低用量ピルも医師の診察は必須条件になるため、あなたが最優先で対策したいことを相談する流れがおすすめです。

最長120日間飲み続けられるヤーズフレックスの特徴に魅力を感じない場合や相性の良い低用量ピルの種類を探している状況であれば、焦らず、医師に相談しながら判断するようにしましょう。

ヤーズフレックスとヤーズ・ドロエチの違い

ヤーズフレックスとヤーズ・ドロエチの違い

第四世代の低用量ピルには、ヤーズフレックス以外にヤーズとドロエチがあります。

納得のいくピル服用ライフを過ごすには相性の良い種類を選ぶことが重要になるので、比較表を参考にしてください。

比較 ヤーズフレックス ヤーズ ドロエチ
低用量ピルの種類 第四世代(LEP) 第四世代(LEP) 第四世代(LEP)
有効成分 ドロスピレノン(DRSP) ドロスピレノン(DRSP) ドロスピレノン(DRSP)
飲み方 最長120日周期 28日周期 28日周期
偽薬 なし あり(4日間) あり(4日間)
ジェネリック – – ジェネリック
おすすめな人 連続してピルを飲み続けたい
消退出血の対策をしたい人
通常サイクルのピル服用が良い
副作用対策を考慮したい人
ヤーズより安い値段を求めている
ジェネリックを希望する人

ドロエチはヤーズのジェネリックになることから飲み方に違いはないですが、値段の考慮ができるメリットが特徴です。

一方でヤーズフレックスは、最長120日間飲み続けられる特徴が魅力になるため、生理予定日のコントロールもしやすいメリットから選ばれることがあります。

ヤーズフレックスとヤーズ・ドロエチはいずれも避妊効果が目的で処方されることはなくても、第四世代低用量ピルとして副作用対策が考慮されて開発されています。

低用量ピルを飲んでも副作用に悩まされたら継続が難しくなるため、ヤーズフレックスで対策する流れを考えてみると良いでしょう。

ヤーズフレックスで避妊効果を求めるならOCの低用量ピルを相談しよう

ヤーズフレックスで避妊効果を求めるなら、OCに分類される低用量ピルがおすすめです。

OCの低用量ピルは、第一世代(1種類)・第二世代(3種類)・第三世代(2種類)の6種類から比較ができるため、予算や副作用対策・目的に合ったプランを選ぶことが重要になります。

低用量ピル 世代・種類 相性 ジェネリック
シンフェーズ 第一世代(OC) 3相性 –
トリキュラー 第二世代(OC) 3相性 –
アンジュ 第二世代(OC) 3相性 –
ラベルフィーユ 第二世代(OC) 3相性 トリキュラーやアンジュのジェネリック
マーベロン 第三世代(OC) 1相性 –
フォボワール 第三世代(OC) 1相性 マーベロンのジェネリック

避妊目的で低用量ピルを処方してもらう場合は、ヤーズフレックスにこだわることなくOCの種類で相談することが重要です。

まずは、あなたの悩みに合った避妊目的の低用量ピルを見つけるために、医師に相談をして計画的なピルライフを過ごしましょう。

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