東京都豊島区、巣鴨の駅から歩いて3分ほどの「青葉こころのクリニック」。
不眠やうつ病、不安障害といった心療内科・精神科全般の疾患をはじめ、頭痛や過敏性腸症候群(IBS)、慢性的な痛みなど、幅広く診療する同クリニック。
その診療の柱に据えられているのは、うつ病に対する「運動療法」だ。
鈴木宏院長は、元プロキックボクシングNJKF日本ウェルター級王者という経歴を持つ。
現役時代には麻酔科医としても勤務していたが、引退後は精神科医に転身、運動療法(インターバル速歩)を取り入れた治療で心の不調に向き合っている。
「かつては拳で王座を勝ち取りましたが、第二の人生では精神科医として、医療の力で患者さんの笑顔を取り戻したい」。そう語る鈴木院長に、診療への想いとこれまでの歩みを聞いた。
2004年の引退を機に精神科へ転じ、大泉病院、東京大学医学部附属病院 精神神経科などを経て、2009年に青葉こころのクリニックを開業。信州大学大学院でうつ病の運動療法を研究し、医学博士の学位を取得した。
精神保健指定医、日本スポーツ協会(※2)公認スポーツドクター、日本医師会(※3)認定産業医、麻酔科標榜医。元東京大学保健センター非常勤講師、元早稲田大学スポーツ科学学術院 招聘研究員。著書に『ドクター・キック 今ある命は宝物』(青葉繁名義、三五館シンシャ、2005年、電子版)。
※1:日本精神神経学会
※2:日本スポーツ協会
※3:日本医師会
予防と早めの一歩を支える「身構えずに受診できるクリニック」

―はじめに、クリニックを開かれた背景と、込めた想いを教えてください。
鈴木:病気にかかる可能性がゼロの人はいません。
かからないこと、つまり予防が何より重要ですが、もしかかったときには、重くならないうちに早めに気づいて手当てをすることが大切です。
これは、心も体も同じです。心と体はつながっていて、睡眠や痛みもそこに含まれます。
眠れない、頭が痛い、お腹の調子が悪い。そうした体のサインの裏に、心の疲れが隠れていることは少なくありません。
だからこそ、身構えずに受診できるクリニックが必要だと考えました。
当院のコンセプトは、世の中が求めているものを提供することです。
そのうえで、うつ病の運動療法を研究し、実践し、その成果を患者さんと社会に還元したい。
研究と臨床を自分の手でおこなえる場所として、クリニックを開きました。
うつ病治療の「3割の壁」と、運動療法のエビデンス

―うつ病に対する運動療法に力を入れているのは、なぜでしょうか。
鈴木:うつ病は、薬物療法などを段階的に尽くしても、およそ3分の1の方が寛解(症状のない状態)に至らないという有名な研究があります。(※4)
その後にさまざまな薬や治療法が登場していますが、この事実を覆すデータはまだ出ていません。
実際に、なかなか良くならず苦しんでいる方も少なくないのです。
その一方で、運動療法にはこれまで多くの研究が積み重ねられてきました。
2023年に報告された包括的な解析研究では、運動療法には薬物療法やカウンセリングなど既存のアプローチの約1.5倍の有用性が示唆され、世界の医学に大きな衝撃を与えました。(※5)
さらに、運動療法は再発率の低さでも知られています。
ある研究では、治療後の再発率が薬物療法では38%だったのに対し、運動療法をおこなったグループは8%にとどまりました。(※6)
もちろん、効果の現れ方には個人差がありますが、この研究ではおよそ5分の1の再発率というデータが出ています。
うつ病は、一度良くなっても繰り返すことがあります。仕事をしている方が、休職して回復し、復職した後に再発してまた休職してしまう。
これは社会全体の課題でもあります。
再発に強いという点も、運動療法の重要な意義のひとつだと考えています。
※4:Rush AJ ほか, American Journal of Psychiatry, 2006「Acute and longer-term outcomes in depressed outpatients requiring one or several treatment steps: a STAR*D report」
※5:Singh B ほか, British Journal of Sports Medicine, 2023「Effectiveness of physical activity interventions for improving depression, anxiety and distress: an overview of systematic reviews 」
※6:Babyak M, Blumenthal JA ほか, Psychosomatic Medicine, 2000「Exercise treatment for major depression: maintenance of therapeutic benefit at 10 months」
薬と運動の「両輪」で、心も体も元気に

―運動療法は、薬物療法とどう組み合わせるのでしょうか。うつ症状以外への効果も気になります。
鈴木:私自身がキックボクサーとして打ち込んできた「運動」を、うつ病の治療に「科学的に」取り入れることが自分の役割だと考えてきました。
もちろん、薬での治療を否定するものではありません。必要な薬はきちんと処方します。
そのうえで運動療法に取り組んで、症状が改善すれば、結果として薬の必要性は最低限の量になります。少しずつ減らしていけることもありますし、薬だけでは十分でなかった場合の次の一手にもなります。
運動療法のメリットは、うつ症状だけではありません。
高血圧や血糖値、中性脂肪やコレステロールといった脂質異常などの生活習慣病が一緒に改善し、体力も向上します。
「階段の上り下りが楽になった」とおっしゃる方もいます。
寝たきりに近い状態からインターバル速歩を続け、うつ症状が寛解し、科学的な体力の計測(最大酸素摂取量)で初診時の約1.6倍に体力が向上し、旅行を楽しめるようにまでなった方もいました(※7)。
運動によって、心と体が一緒に元気を取り戻していくのです。
※7:2026年5月インタビュー時点、青葉こころのクリニック調べ。あくまで一例で、効果には個人差があります
信州大学発の運動法「インターバル速歩」

―その「運動療法」の中心にある、インターバル速歩について教えてください。
鈴木:インターバル速歩は、信州大学スポーツ医科学講座の能勢 博特任教授(※8)らが開発した、科学的根拠に基づく運動法です。
商標登録されており、講習を受けて専門の資格や許可がなければ指導できません。
主に中高年の方の健康法として全国に広まっています(※9)が、私は能勢先生から直接許可をいただき、研究連携者の立場で、うつ病の運動療法に取り入れてきました。(※10)
無資格でおこなうインターバル速歩の指導では効果が出にくいばかりか、体に負担になる恐れもあるため、その科学的品質や実施体制が厳しく管理されているのも特徴です。
やり方は、3分間の早歩きと3分間のゆっくり歩きを交互に繰り返すだけ。
まとまった時間も場所も、着替えさえもいりません。通勤や買い物のついでに早歩きをするだけで実践できます。
ポイントは「ややきつい」と感じる速さで、その人にとっての限界の約70%、「息は弾むけれど会話はできる」程度が目安です。
※8:信州大学学術情報オンラインシステムSOAR
※9:IWTインストラクター 一覧
※10:一般財団法人 熟年体育大学リサーチセンター「インターバル速歩について」
「運動も、薬と同じ。一人ひとりに合った処方を」

―「運動を処方する」とは、具体的にどういうことでしょうか。
鈴木:大事なのは、適切な強度です。きつさが足りないと効果が出ませんし、きつすぎたりやりすぎたりすると、かえってうつ症状が悪化しかねません。
つまり、運動も、薬と同じで、その人その人に合った調整――いわば専門の医師による「処方」が必要なのです。
「散歩してください」「ジムに行ってください」という勧めは、アドバイスとしては間違っていません。
けれども、ただの気晴らしになりかねませんし、患者さんもどう運動したらよいかわかりません。脳を回復させるための「治療」としての運動は、運動処方の知識を持った医師が指導、管理することが重要です。
実際の診療では、薬を少量から調整するのと同じように、最初は「1分でいいので早歩きをして、息が弾んだ感覚を今度来た時に教えてください」などというところから始めたりもします。
そして、経過をみながら徐々に強度や時間を上げて調整していきます。
「やってきてください」とは言わず、「できたらいいな、と思ってください」とお伝えする。
できなかったときに、ご自分を責めて落ち込んでしまわないようにするためです。
負荷の調整には、客観的な指標も使います。
早歩きの後に心拍数を測っていただければ、その人にとっての運動強度が計算できます。
使用するしないは患者さんの自由ですが、スマートフォンで運動量や強度の目安(70%ライン)を「見える化」できるシステム(※11)も提供されており、蓄積したデータをお一人ひとりの状態に合わせたフィードバックに生かしています。
※11:ヘルストリニティネット(Health Trinity Net)
なぜ「ややきつい運動」が脳に効くのか

―なぜ、運動がうつ病に効くのでしょうか。
鈴木:これは、運動によって脳に起こる変化と関係しています。
きつい運動をすると、筋肉から乳酸が出ます。
この乳酸が脳の関門を通って脳細胞に働きかけ、脳の栄養とも呼ばれるBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やす。
そうしたメカニズムが2010年代後半以降に報告され、多角的な研究が進められています。(※12)
楽なダラダラとした運動では乳酸が十分に出ないため、この経路による効果はあまり期待できないと考えられています。
※12:El Hayek L ほか, The Journal of Neuroscience, 2019「Lactate Mediates the Effects of Exercise on Learning and Memory through SIRT1-Dependent Activation of Hippocampal Brain-Derived Neurotrophic Factor (BDNF)」
死を見つめた経験から、リングを経て心の医療へ

―キックボクシング日本王者から精神科医へ。ユニークな歩みを聞かせてください。
鈴木:実は私は、高校時代まで勉強に身が入らず、成績も振るわず、470人中460番台でした。
ところが高校3年の夏、自転車で車に轢かれて意識不明になり、救急搬送され、生死の境をさまよったのです。
1か月の入院でしたが、そのとき診てくださった医師の姿に「なんて素晴らしい仕事だろう」と心を動かされ、同時に命の大切さを知りました。
この経験をきっかけに医師を志すようになり、一念発起し集中して学問に励みました。
仲間からの遊びの誘いを断り、寝る間も惜しんで勉強に打ち込み、結果、半年で医学部に現役合格することができました。
入学後、もともと体が弱かったので「強くなりたい」という思いもあり、キックボクシングを始めます。
福島から仙台の青葉ジムまで鈍行列車で通い、夜遅くまで練習で汗だくになる日々でした。
リングネームの「青葉繁」は、この青葉ジムで授けていただいた名前で、「青葉こころのクリニック」の名前の由来にもなっています。
1993年にプロデビューし、1995年に医師になってからは、麻酔科医として働きながらキックボクサーを続けました。
1997年にはNJKF日本ウェルター級王者になります。
後楽園ホールでの試合の翌日に手術室で麻酔をかける。そんな日々を、当時は必死で駆け抜けていました。
2004年に引退したのを機に、第二の人生として精神科医の道へ進みました。
上京し、大泉病院、東京大学医学部附属病院 精神神経科などで学びました。
キックボクシングは、ずっと自分の心との戦いでもありました。勝てば嬉しく、負ければ深く落ち込む。
それでもまた走り出すと、少しずつ前を向ける。そうやって自分の心と向き合い続けてきたからこそ、次は人の心を診る仕事をしたいと思ったのです。
麻酔科で身につけた知識も、決して無駄ではありません。
麻酔科は、手術中に心拍や呼吸、血圧、体温を管理して生命を維持する、生理学の専門性を有しています。
麻酔科医時代の生理学の知識が「運動生理学」を学ぶのに役立ちました。
運動をすると体に何が起こるかを扱う「運動生理学」の知識は、私が取り組む運動療法に欠かせないものです。
開業後も、診療の合間に片道約200kmの信州大学大学院スポーツ医科学講座へ10年間通い、能勢教授の下で研究を重ねて医学博士の学位を取得しました。
スポーツとメンタル。競技経験が診療に生きる

―ご自身がアスリートだった経験は、診療にどう生きていますか。
鈴木:第一に、「眼」です。
精神科医は患者さんの表情や微細な変化を捉える『観察眼』が命の仕事ですが、リングの上の一瞬の動きを凝視し、修羅場をくぐり抜けてきたキックボクサーとしての眼が、今そのまま、精神科医としての臨床に生きています。
そして、スポーツとメンタルは、とても深くつながっています。
競技の現場に立つ選手でも、勝負のプレッシャーやけが、引退といった場面で、心は大きく揺れます。
私自身、勝てば天にも昇る心地になり、負ければこの世の終わりのように落ち込む、という経験を何度もしてきました。
だからこそ、結果が出ないときのつらさや、思うように体を動かせないもどかしさは、身をもって分かっているつもりです。
ありがたいことに、プロやトップクラスで活動するアスリートの方から、メンタルについての相談をいただくこともあります。
スポーツで培った「立ち直る力」と、医学・運動生理学の知識を結びつけてお伝えできるのは、私ならではの役割かもしれません。
運動が精神に良いという確信も、もとをたどれば自分自身の競技経験にあります。
落ち込んでも、また走り出せば前を向ける。その実感が、運動療法の原点になっているのです。
働く世代の「入り口」に ―― 夜間・土曜診療と専門外来

―働く世代に向けた診療体制について教えてください。
鈴木:当院は、火曜・木曜・金曜は夜20時30分まで、土曜日も診療しています。
仕事をしている方で、平日の昼間に病院へ行ける方はそう多くありません。
むしろ、日々多忙な業務の中でストレスを抱えられている方こそ、早めの受診が必要です。
そこで当院では、仕事を休まずに通えるように、夜間や土曜の診療に力を入れています。
睡眠、頭痛、IBSといった専門外来を設けているのも、これらがすべてストレスと関係しているからです。
これらの症状が悪くなると、うつ病やパニック障害につながることもあります。
こうした症状の方は「何科に行けばいいのか」と迷われることも多いので、こじれてしまう前の入り口をわかりやすくしてハードルを低くし、早めの受診につなげたいと考えています。
実際に、当院に来られる方の多くは、不眠や頭痛、腹痛といった自律神経の不調の初期段階で悩む働く世代です。
もちろん、必要に応じて、頭痛ならCTやMRI、大腸内視鏡検査など、専門の医療機関との連携もおこなってます。
実際、当院に来られる方の多くは、不眠や頭痛、自律神経の不調といった初期の段階で悩む働く世代です。
そうした方にも、お薬で当面の症状をやわらげつつ、インターバル速歩のような運動を少しずつ取り入れていただきます。
重くなってからでは、回復にも時間がかかります。
心身のSOSが軽いうちに、気軽に立ち寄れる場所でありたいのです。
プライバシーに配慮した無人システム。受付・会計を効率化

―受付を無人にされているのも、大きな特徴ですね。
鈴木:はい。2018年から、スタッフは私一人という体制を続けています。
人員体制を見直すなかで、受付に事務員を置かず、自動受付・自動精算機で完結する「ひとりクリニック」システムを一から作り上げました。
精神科に通う方には「誰にも見られたくない、聞かれたくない」という気持ちを持つ方が少なくありません。
受付を無人にすることで、受付事務員に個人情報を知られることなく、会計の待ち時間もなく、スムーズに診察を受けていただけます。
診察室に入っていただく際も、名前ではなく番号でお呼びしています。
無人システム導入後に院内アンケートをおこなったところ、「人がいる受付が良い」と答えた方はわずか2%でした。(※13)
プライバシーへの配慮と「会計待ち時間ゼロ」こそが求められていたのだと、データが教えてくれました。
このように受付を無人化したのは冷たい医療を行うためではありません。むしろ逆です。
診察において何より心がけているのは、「医師と患者」という壁をまず取り払うことです。
患者さんも私も、一人の人間です。人として相手の立場でお話を聞き、心を開いていただくことを大切にしています。
受付や会計に無人システムを導入し、効率化したことで生まれた時間とエネルギーは、目の前の患者様一人ひとりにあてています。
※13:2026年5月インタビュー時点、青葉こころのクリニック調べ
講演やメディア発信も。社会全体で「予防」に取り組む

―これからのビジョンを教えてください。
鈴木:精神の不調はとても身近な問題で、厚生労働省の資料では、国民の約15人に1人が、一生のうち一度はうつ病を経験するとされています。(※14)
また、メンタル不調を抱えながら働くことによる労働生産性の損失は、日本全体で年間およそ7.6兆円、GDPの約1.1%に相当するという試算も報告されています。(※15)
私が一つのクリニックで診られる患者さんの数には限りがありますし、そもそもクリニックを増やすだけでは、この大きな社会課題の解決にはなりません。
日本で運動療法がなかなか広まらない背景には、構造的な事情もあると感じています。
一つは、精神科医が運動生理学や「脳と運動のメカニズム」を専門的に学ぶ機会が少ないこと。
もう一つは、具体的な「処方ノウハウ」が十分に共有されていないことです。
薬であれば「1日何ミリグラム」と明確に処方できますが、運動について「どのくらいの強度で、週に何回、何分動けば脳が回復するのか」という目安が、医療の現場にまだ広く行き渡っていないのです。
この状況を変え、エビデンスに基づく正しい運動療法を少しでも広く知っていただくため、2025年12月から、市民向け・精神科医などの医師や医療者向けの講演やメディアでの発信を積極的におこなっています。
社会全体で「うつ病の予防」に取り組んでいただくこと、そして運動療法という選択肢を医療の現場に広げていくこと。
ひと言で言えば、「うつ病をノックアウトしたい」。それが、私の大きな目標です。
もちろん、原点である目の前の患者さんの診療には、これからも誠実に尽力してまいります。
※14:厚生労働省「地域におけるうつ対策検討会報告書」
※15:横浜市立大学・産業医科大学との共同研究、2025年
医学は、人に利用されるためにある

―最後に、不調を抱えて働く読者へメッセージをお願いします。
鈴木:私自身の人生経験から言えるのは、「人生はなんでもあり」だということです。
調子が悪いときは、医学をどんどん利用してください。
医学は、人に利用されるためにあります。
それによって、思いがけず道がひらけることも少なくありません。
人生は一度きりです。今ある命は宝物です。
あなた自身にとっても、周りの人にとっても、かけがえのないものです。
その宝物を大事にして、より良い一日一日をお過ごしください。
私は、そんな皆様の人生を、「医学」という立場から誠心誠意、応援してまいります。
取材を通して印象に残ったのは、鈴木院長の言葉の端々ににじむ「ひたむきさ」だった。一見すると振れ幅の大きい歩みは、「今ある命を大切にしたい」という一本の芯で貫かれている。
命の危険があった交通事故をきっかけに、寝る間を惜しんで打ち込んだ受験勉強、勝負に生きるキックボクサーとしての過酷なライフスタイル、麻酔科医との二足の草鞋。引退し、精神科医としてクリニックを開業した後も、東京から信州大学まで10年間通い続けた。何度も挫けそうになった、辞めたい気持ちとの戦いだったと振り返り、二度と同じ経験はできないと語る院長だが、そのたびに「交通事故で生死をさまよった経験と比べれば」「あの受験勉強を乗り越えたのだから」「キックボクサー時代のきつさに比べれば」と、過去が自分を奮い立たせたという。
温和な語り口の裏には、壮絶な経験がある。強き者が持つ優しさに触れるインタビューだった。
運動を「処方」するという発想は、運動生理学を学んだ医師であり、自らもプロのアスリートとしてスポーツに打ち込んできた鈴木院長ならではのものだろう。
「うつ病をノックアウトしたい」と掲げる言葉は勇ましいが、語り口はあくまで穏やかだった。
心の不調を抱えて立ち止まっている人にとって、青葉こころのクリニックは、もう一度自分のペースで歩き出すための「入り口」になるのかもしれない。
3分間の早歩きという身近な一歩から、心の治療を変える。その道のりは続いていく。
青葉こころのクリニックについて

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| クリニック名 | 青葉こころのクリニック |
| 院長 | 鈴木 宏(すずき・ひろし) |
| クリニック紹介 | 2009年、東京都豊島区巣鴨にて開院した心療内科・精神科。「世の中が求めているものを提供する」をコンセプトに、こころと体、睡眠、痛みを総合的に診療している。診療の柱はうつ病に対する運動療法で、信州大学スポーツ医科学講座との研究連携のもと、科学的根拠に基づく運動法「インターバル速歩」を取り入れ、薬物療法と組み合わせた診療をおこなう。火曜・木曜・金曜は夜間、土曜も診療し、働く世代が通いやすい体制を整えている。 |
| 所在地 |
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨1-3-22 アドニスアマノ2F |
| アクセス |
JR山手線「巣鴨駅」南口・都営三田線「巣鴨駅」A1出口より徒歩3分 都営三田線「千石駅」より徒歩約7分 |
| 電話番号 | 03-5981-0556(17時まで) |
| 診療時間 |
火曜 14:00〜20:30(午前休診) 木曜・金曜 9:30〜11:30・14:00〜20:30 土曜 9:00〜11:30・13:00〜15:30 休診日:月曜・水曜・日曜・祝日 |
| Webサイト | https://www.aoba-kokoro-c.com/ |
| ご予約 | 完全予約制 |