なんとなく、体の調子がすぐれない。
けれど、何科にかかればいいのかわからない――。
そんなとき、気軽に相談できる「かかりつけ医」がいれば心強い。
風邪や発熱、生活習慣の乱れといった身近な不調はもちろん、腎臓や泌尿器、男性特有の不調など、人に相談しづらい悩みまで受け止めてもらえるなら、なおさらだ。
大阪府高槻市の「さいとう内科クリニック」は、内科・アレルギー科・泌尿器科を診療科に掲げ、「患者様の抱える健康問題のトータルケア」をモットーに地域医療を担うクリニックだ。
院長の齊藤純医師は、大阪大学医学部を卒業後、大学病院や基幹病院で泌尿器科・腎臓内科の専門医として研鑽を積み、かかりつけ医として「患者さん一人ひとりと長く向き合いたい」との思いから、同クリニックを開院。
専門医としての深い知見と、プライマリ・ケア(総合的な初期診療)の幅広い視点。
その両方を併せ持つ齊藤院長に、医師としての原点から、日々の診療で大切にしている考え方までを聞いた。
日本腎臓学会認定 腎臓専門医、日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医、日本透析医学会認定 透析専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医、日本医師会認定産業医、日本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医。
風邪から生活習慣病、予防接種まで。幅広く受け止める総合的な診療

―総合的な内科診療と、専門性の高い泌尿器科の両面をクリニックの柱とされています。
齊藤:患者さんの人生の折々で、そのときどきに必要な診療を続けていく、そんなイメージで診療をおこなっています。
はじめは風邪や発熱など一般的な内科の症状で来られて、そこから腎臓や泌尿器のご相談につながっていくこともありますし、腎臓や泌尿器のご相談で来た患者さんを、その後に風邪などで診察することもあります。
高血圧や糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)、睡眠時無呼吸症候群といった生活習慣に関わる内科の不調も、幅広く受けとめています。
暮らしのなかで続く不調を、生活ごと見直すお手伝いができればと思っています。
―いびきや日中の眠気のような、気づきにくい不調の相談もできると伺いました。
齊藤:はい。いびきや日中の強い眠気が気になる方には、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることもあります。
生活習慣病とも関わりが深いので、気になる場合は一度ご相談いただければと思います。
―内科・泌尿器科のほか、アレルギー科も標榜されていますね。
齊藤:はい。ぜんそくや花粉症などのご相談も多いです。
原因となる物質に体を少しずつ慣らしていくアレルゲン免疫療法にも対応しています。
―病気を予防・早期発見すべく、予防接種や健康診断も充実しています。
齊藤:小児の定期予防接種から、帯状疱疹や肺炎球菌など成人向けのワクチンまで、幅広く取り扱っています。
健康診断についても、特定健診やがん検診など広く対応しており、診断書もできるだけ速やかにお渡しできるようにしています。
こうした機会に見つかった生活習慣病を、そのまま続けて診ていけるのも、かかりつけ医ならではだと思っています。
専門の腎臓内科。気づきにくい慢性腎臓病(CKD)と向き合う

―先生のご専門である腎臓については、どのように診ているのでしょうか。
齊藤:慢性腎臓病(CKD)は、自覚症状が乏しく、気づかないうちに進んでいくことがあります。
一方で、高血圧や糖尿病といった生活習慣とも、深く関わる病気です。
かかりつけ医だからこそ、気づきやすい面もあると思います。
治療では生活習慣の見直しも含めて管理しますし、薬の選択肢も広がってきました。
―腎臓を専門にされてきたからこそ、伝えたいことはありますか。
齊藤:腎臓の働きは、一度大きく落ちてしまうと元に戻すのが難しい部分があります。
だからこそ、早い段階からの管理が大切です。
私はもともと、腎臓の病気が進んだ患者さんを多く診てきました。
そこまで進行する前から関われることに、かかりつけ医としての意味を感じています。
我慢してしまいがちな、尿のトラブルという身近な悩み

―頻尿など尿のトラブルは、なかなか人に相談できないという方も多いのではないでしょうか。
齊藤:日中の頻尿や夜間の尿、急に我慢できなくなる感覚、男性なら前立腺に関わる悩みなどは、年齢を重ねると多くの方が経験します。
ただ、「年のせい」「恥ずかしい」などと感じて、我慢したまま過ごしている方も少なくありません。
夜に何度も目が覚める、外出が不安になる――。
こうした尿のトラブルは、暮らしの質に大きく関わってきます。
―どんなときに、受診を考えればよいでしょうか。
齊藤:日常生活に支障を感じているなら、我慢せずに一度ご相談いただきたいです。
原因は人によってさまざまですから、背景にある状態を見極めることが大切です。
簡単な問診や質問票で状態を確かめながら、生活習慣の見直しやお薬など、その方に合った進め方を一緒に考えていきます。
泌尿器科を専門にしてきた立場として、こうした身近な悩みこそ、気兼ねなく相談していただける場でありたいと思っています。
ひとりで抱え込まずに相談していただくことが、毎日を楽に過ごす一歩になればと思います。
相談しにくい不調にも。男性のヘルスケアという領域

―内科や腎臓・泌尿器科に加えて、男性のヘルスケア(メンズヘルス)の診察にも注力されています。
齊藤:男性特有のヘルスケア領域は、困っていても相談しづらく、診てくれるところも見つけにくいお悩みです。
男性更年期障害やED、AGAなどがそれにあたります。
私の専門性を活かせる領域ですので、力を入れています。
―男性更年期障害には、どのような特徴があるのでしょうか。
齊藤:男性更年期障害はLOH症候群とも呼ばれ、男性ホルモン(テストステロン)の低下などが背景にあると考えられています。
女性の更年期障害との違いとして、急激な変化が起こりにくく、なんとなく少しずつ調子が悪くなっていく、という傾向があります。
症状もとても多彩で、体力の低下や疲れやすさ、気力の低下といったメンタル面の不調、性機能に関する症状などが、程度も組み合わせもさまざまです。
健康診断では異常が見つからないのに、疲れやすい、意欲がわかない、といった場合に、ホルモンの低下が背景にあることもあります。
気力や集中力が続かない、眠りが浅い、といった形で出てくることもあり、ご自身ではなかなか気づきにくいものです。
男性ホルモンは20〜30歳代ごろをひとつのピークに、加齢やストレス、生活習慣などの影響を受けながら、少しずつ変化していくと考えられています。(※1)
個人差も大きく、症状の出方は人それぞれです。
―メンズヘルスに関して、受診をためらっている方に伝えたいことはありますか。
齊藤:ご本人が気づいていないこともありますし、奥様に指摘されて受診される方もいらっしゃいます。
「年齢のせい」と片付けてしまう前に、気になる症状があれば、一度ご相談いただけたらと思っています。
診察ではまずはお話を聞かせていただくところから始め、検査でホルモンの状態を確かめたうえで、必要な方には適した方法を一緒に考えていきます。
―女性の更年期の相談にも対応されていますか。
齊藤:はい。女性の更年期に対しても、漢方薬などを用いた対応を一部おこなっています。
男性のヘルスケア以外の内科・腎臓・泌尿器科の診療は、男女問わず受けていただけます。
―費用の面が気になる方もいると思います。
齊藤:男性更年期障害に対する男性ホルモンの補充は、診断などの条件によって保険が適用される場合があります。
一方で、ED(勃起不全)やAGA(男性型脱毛症)などは自由診療になります。(※2)
※1:日本メンズヘルス医学会「テストステロンとは」による。同会によると、テストステロンの分泌量は20〜30歳代でピークを迎え、その後の変化には個人差が大きいとされる。
※2:ED・AGAなどの自由診療は費用が全額自己負担となります。薬剤の使用にあたっては頭痛・ほてりなどの副作用が生じる可能性があり、体質や持病によっては使用できない場合があります。適応・費用・起こりうるリスクは診察時にご確認ください。
「内科の総合力」と「腎臓・泌尿器科の専門性」

―総合的な診療と、腎臓・泌尿器科の専門的な診療の2つは、どのように関わり合っているのでしょうか。
齊藤:たとえば、腎臓の病気をきっかけに通い始めた患者さんでも、風邪をひかれることもありますし、健康診断で血圧や血糖値の値を指摘されることもあります。
逆に、予防接種や健康診断、風邪などをきっかけに来られた方が、かかりつけ医として長くお付き合いを続けるなかで、腎臓や泌尿器のご相談につながることも、少なくありません。
腎臓と生活習慣は密接に関わっていますし、一人の患者さんのなかで、いろいろな症状がいろいろなタイミングで出てきます。
そこを切り分けずに、一人の患者さんの変化を「重なり」として診ていくのが、私の考え方です。
同じクリニックでいろいろな相談をまとめて受けられることが、患者さんの負担を減らすことにもつながると思います。
―一方で、自院で診る範囲と、専門の医療機関につなぐ場面は、どのように線引きしているのでしょうか。
齊藤:自分の専門性を担保できる部分は、診断から治療まで責任を持って診させていただきます。
専門外の分野についても、できる範囲で対応しますが、重い病気のサインや重症化の兆しを見逃さず、適切なタイミングで専門の医療機関にご紹介することは、いつも意識しています。
専門医から「かかりつけ医」へ。泌尿器科を選んだ理由

―泌尿器科という領域に、どのような魅力を感じられたのでしょうか。
齊藤:大学で医学を学ぶなかで、患者さんの話を聞き、不安を取り除き、その方を助けることにやりがいを感じました。
大学では泌尿器科の中でも主に腎臓移植に取り組んでいましたが、腎臓移植は、長く腎臓の病気を抱え、透析を受けてこられた患者さんを対象におこないます。
透析には時間的な負担や、心臓・血管系の合併症、精神的なご負担も伴います。
そうしたなかで、その方の背景にまで寄り添いながら治療を進めることに、医師として大きな使命感を感じました。
泌尿器科は、診断から手術、術後の管理やフォローアップまでを、一人の医師が一貫して担うことの多い診療科です。
手術をして終わりではなく、その後の体調の管理にも継続して関わっていけます。
そこが、自分の目指したい医療と重なっていました。
大きな病院では届かなかった「全体を診る」という役割

―開業を意識されるようになったきっかけを教えてください。
齊藤:総合病院では、自分が担当している患者さんに合併症が生じると、その分野の専門の先生にお任せすることになります。
もちろん、専門的な治療を受けていただけるという点ではよいことですし、役割分担としても必要なことです。
ただ、その方の全体を把握して、まとめて診ていける立場の医師が、なかなかいない、とも感じていました。
その方の背景を丸ごと考えながら長く診られるのは、街のかかりつけ医ならではだと思うようになり、そういう関わり方をしたいという気持ちが強くなっていきました。
―そこから、開業まではどのような道のりだったのでしょうか。
齊藤:泌尿器科での経験はある程度積めていたので、開業に向けて、より幅広く患者さんを診るために、専門に特化しない一般内科を学べる環境に身を置きました。
泌尿器科で専門性を高めたあと、内科や総合診療科でも経験を重ねて、2014年2月にさいとう内科クリニックを開院したという経緯になります。
わかりやすく、正確で、丁寧な診療を通して、一人の患者さんを、長く、全体として診ていくことを大切にしています。
医師を志した原点。父との時間と、「自分で決める」ということ

―医師を志したきっかけを教えてください。
齊藤:家族や身内に医師がいたわけではなく、小学5年生のときに父が肺がんに罹り、闘病の末、中学2年生のときに亡くなったことがきっかけで、医師を目指すようになりました。
当法人名の「進純会」には、父の名前に由来する「進」と、私の名前「純」を重ねています。
肺がんの治療も、ほかの病気の治療も、年々進歩しています。
もし当時、今(※3)の医療があれば、父がもう少し元気に過ごせる時間が長かったのではないか、と思うことがあります。
だからこそ患者さんには、少しでも健康的な毎日を、長く続けていただけるようにサポートしたい。
その思いが根っこにあります。
―お父様を早くに見送られた経験は、その後の生き方にも影響していますか。
齊藤:自然と「自分のことは自分で決める」「最後に頼れるのは自分」という考え方になりました。
後悔したくない、という気持ちも強いほうだと思います。
自分で決めたことなら、うまくいかなくても納得できます。
誰かに相談はしても、最終的に決めるのは自分、という生き方をしてきました。
―「自分で決める」という姿勢は、患者さんとの向き合い方にもつながっていますか。
齊藤:つながっていると思います。
難しい言葉をできるだけ使わず、検査の結果や体の状態を、ご自身で理解して納得していただけるように説明することを大切にしています。
最後に決めるのはご本人です。
だからこそ、判断のもとになる情報をわかりやすくお伝えして、ご自身で納得して選んでいただきたいと思っています。
※3:2026年6月インタビュー時点
かかりつけ医との出会い方。クリニック選びで見ておきたいこと

―数あるクリニックのなかから、自分に合う一軒をどう選べばよいでしょうか。
齊藤:どの医師も、たいてい何らかの専門を持っています。
かかりつけ医として幅広く診る街のクリニックでも、医師の背景には必ず専門性があります。
診てもらいたい不調があるなら、その医師が何を専門にしているのかを確認して、選ぶときの目安にすることは、ひとつのヒントになると思います。
―受診のしやすさのために、工夫されていることはありますか。
齊藤:診察での対話の時間を大切にしたいので、来院前にスマートフォンなどから受付・予約・問診ができる仕組みを取り入れています。
あらかじめ問診を入力しておけば、来院後に記入していただく必要がない場合もあります。
ご自宅や職場から受けられるオンライン診療にも対応しています。(※4)
インフルエンザの検査では、のどの画像から判定を補助するAIを搭載した検査機器も取り入れていて、検査時の負担に配慮しています。
待合室にはフリーWi-Fiもご用意しています。(※4)
クリニックには近隣店舗と共用の駐車スペースもあり、車で来やすいようにしています。
―通院が難しい方への対応もありますか。
齊藤:通院が難しい方には、訪問診療でも対応しています。
生活習慣病の管理から専門領域のご相談、ご自宅での療養まで、暮らしのさまざまな場面に寄り添えるようにしたいと考えています。
※4:2026年6月インタビュー時点、さいとう内科クリニック調べ
「最初の窓口」として、気軽に頼れる存在でありたい

―最後に、これから出会う患者さんへ、メッセージをお願いします。
齊藤:「何となく体調が悪いけれど、どこに相談すればいいかわからない」。
そんなとき、真っ先に相談できる、最初の窓口でありたいと思っています。
専門的なことも、日常のちょっとした不調も、まずは気軽に相談していただけたら嬉しいです。
検査の数値を整えることだけが、医療ではないと考えています。
その人が、その人らしく毎日を過ごせるように支えていくことを、大切にしたいと思っています。
これからも、わかりやすく、正確で、丁寧に、地域の皆さんの健康を長く支えていければ幸いです。
専門領域で研鑽を積んだ医師が、あえて「全体を診る」かかりつけ医を選ぶ。
齊藤院長の歩みからは、その選択の一貫した理由が伝わってきた。
父との時間に根ざした原点、自分で決めるという芯、そして相談しづらい不調にも寄り添う姿勢。
専門性と総合的な視点を地続きで結ぶその診療は、地域で長く付き合えるかかりつけ医のひとつのかたちだといえる。
腎臓・泌尿器科の専門性と、内科の幅広さの両方を一人の医師が併せ持つことは、患者にとって、いくつもの診療科を渡り歩く負担を減らすことにつながる。
生活習慣病から、人に言いにくい泌尿器の悩み、男性特有の症状まで、同じ医師に続けて相談できるのは心強い。
WEBでの受付やオンライン診療、訪問診療など、忙しい人や通院が難しい人にも配慮した仕組みも整えられている。
「何かあったら、まずここに相談すればいい」。
そう思える存在が身近にあることは、暮らしの土台を静かに支えてくれるはずだ。
難しい言葉を使わず、本人が納得して選べるように――。
齊藤院長の語り口からは、医療を患者の側に引き寄せようとする姿勢が感じられた。
気になる不調を抱えたとき、その入口として思い浮かべたいクリニックである。
さいとう内科クリニックについて

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| クリニック名 | 医療法人進純会 さいとう内科クリニック |
| 院長 | 齊藤 純(さいとう じゅん) |
| クリニック紹介 | 2014年2月の開院以来、大阪府高槻市西冠にて内科・アレルギー科・泌尿器科の診療をおこなう。生活習慣病をはじめとする内科全般から、ぜんそくなどのアレルギー、慢性腎臓病や前立腺・男性のヘルスケアといった腎臓・泌尿器科領域まで、「患者様の抱える健康問題のトータルケア」をモットーに、患者一人ひとりの背景に目を向けた総合的な診療を実践している。予防接種・健康診断、オンライン診療、訪問診療にも対応する。 |
| 所在地 |
〒569-0055 大阪府高槻市西冠1-12-8 たかつき西冠ビル1F |
| アクセス | 阪急京都本線「高槻市駅」からバス約12分(車で約9分)/近隣店舗と共用の駐車スペース15台 |
| 電話番号 | 072-676-7666 |
| 診療時間 | 【午前】9:00〜12:00 【午後】16:00〜19:00(土曜は午前のみ)/休診日:木曜・日曜・祝日 |
| Webサイト | https://saito-naikacl.com/ |
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