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「人生の主役は自分自身」。一人ひとりの心と体に寄り添う、自由が丘ルミナスクリニックの医療

更新日:2026/10/07
早田 輝子

インタビュー

早田 輝子

「人生の主役は自分自身」。一人ひとりの心と体に寄り添う、自由が丘ルミナスクリニックの医療

「なんとなく調子が悪いけれど、何科へ行けばいいかわからない」。

そんな悩みを抱えながら、日々の忙しさから自身の健康を後回しにしてしまう方は少なくない。

自由が丘駅から徒歩1分の場所にある「自由が丘ルミナスクリニック」の早田輝子院長は、内科・循環器の専門性と、長年にわたる女性医療の経験を活かし、そうした患者様の不安に真正面から耳を傾け続けている。

「人生の主役は自分自身」と語る早田院長が実践する医療の原点と、目の前の患者様の診療を続けるために歩んだ開院までのストーリー。

その歩みや診療に込めた思いについて伺った。

自由が丘ルミナスクリニック
早田 輝子
早田 輝子
院長/医学博士
昭和大学医学部卒業。大学病院で循環器内科を中心に重症疾患の診療に携わった後、訪問診療や女性外来で幅広い経験を積む。自由が丘での勤務を経て、2026年4月に自由が丘ルミナスクリニックを開院。医学博士、日本内科学会認定総合内科専門医(1)、日本循環器学会認定循環器専門医(2)。内科・循環器の専門性と、長年携わってきた女性医療の経験を生かし、一人ひとりの心身に寄り添う診療を実践している。「人生の主役は自分自身」という考えのもと、患者様が気軽に相談できる地域のかかりつけ医を目指している。

*1:日本内科学会
*2:日本循環器学会

命を救う現場から、日常に伴走する医療へ。3つの経験が紡いだ「寄り添う」覚悟

循環器専門医として培った知見を診療に生かす早田院長
循環器専門医として培った知見を診療に生かす早田院長

―早田先生が医師を志した原点について教えてください。ご両親が歯科医師だったそうですね。

早田 :はい。父親が大学病院に勤めていて、母が家の敷地内で開業していました。

そのため、医療の現場が非常に身近な環境で育ち、将来は自然と医師か歯科医師になりたいと考えていました。

進路を考えた時に、より全身を診ることができる医科を選びました。

―医科の中でも、循環器内科を専門に選ばれたのはなぜでしょうか。

早田 :医学部ではすべての科を学ぶのですが、やはり全身を診られるようになりたいと思い、内科を選びました。

その中でも循環器は命に直結する領域です。

急変する患者様と接する機会もあり、その分、医師として大きく成長できると考えました。

また、胸を開かずに心筋梗塞や狭心症の治療ができるカテーテル治療にも興味がありました。

結果的に、放射線被曝や将来の出産への配慮からそちらの道へは進みませんでしたが、重症の患者様に対し、できる限りの手を尽くす医療を大学病院で経験できたことは、私の大きな財産になっています。

―先生のお話を伺っていると、「患者様一人ひとりに寄り添う」という姿勢がとても印象的です。そうした医師としての在り方には、お母様の存在も影響しているのでしょうか。

早田 :母が資格を持ち、社会に貢献して人の役に立てている姿は魅力的でした。

同時に、仕事と家庭を両立する上で、自分で働き方を選べる点にも惹かれました。

母は医師としての仕事をしっかりとこなしつつ、時間を調整して家庭にも時間を割いてくれていたので、そんな生き方に憧れがありました。

落ち着いた雰囲気の待合室には、緊張を和らげる空間づくりが施されている
落ち着いた雰囲気の待合室には、緊張を和らげる空間づくりが施されている

―大学病院で重症患者様の診療に携わる中で、その後、女性医療や訪問診療へと歩みを広げられました。どのような思いがあったのでしょうか。

早田 :大学病院での治療は非常にやりがいがありましたが、次第に「病気が重症化するもっと手前の段階からサポートしたい」と考えるようになりました。

心臓の重い病気は、中高年の生活習慣病が背景にあるケースも少なくありません。

また、私自身が仕事が忙しすぎて体調を整える暇がなく、月経不順などを経験したことも大きな転機でした。

そこで、女性の健康を支える医療に携わりたいと思い、女性医療の道へ進みました。 

さらに、大学病院の先進医療だけでは見えなかった、ご高齢の方の暮らしや生活背景を知りたいと思い、訪問診療にも携わるようになりました。

―重症治療、女性医療、そして訪問診療。それぞれの経験が、先生の診療スタイルにどう繋がっていると感じられますか。

早田 :例えば訪問診療では、非常にご高齢で静かに過ごしたいと願う方に対し、過度な治療を行うことに疑問を感じた経験がありました。

さまざまな医療現場を経験したからこそ、「この病気にはこれ」と決めつけるのではなく、一人ひとりのライフスタイルやニーズに合わせて選択肢を提案できるようになったと思います。 

しっかり治療したい方もいれば、薬を控えたい方もいます。

その方に合った方法を選び、その選択に伴走する。

それが私の診療の土台になっています。

「患者様の診療を続けたい」。転職ではなく開業を選び、4か月で実現したクリニック

受付の様子
受付の様子

―2026年4月に自由が丘ルミナスクリニックを開院されました。その経緯をお聞かせください。

早田 :以前は自由が丘のクリニックで内科と循環器を、新宿の女性ライフクリニックで女性医療を担当していました。

私自身、とてもバランスの取れた働き方だと感じていましたが、勤務していた自由が丘のクリニックが閉院することになったのです。

当初は別の勤務先を探すことも考えましたが、週に2回、午前中のみの診療だったにもかかわらず、毎月通ってくださる多数の患者様がいらっしゃいました。 

その方々の診療を続けたいと考えたとき、自分で開業するしかないと決意しました。

―転職も検討された中で、最終的に開業を決意されたそうですね。開業を決めてから約4か月という短期間で開院されていますが、当時はどのようなお気持ちだったのでしょうか。

早田 :長年通ってくださる患者様の診療を続けたいという思いが一番にありました。

ただ、開業となるとフルタイムでの診療になり、スタッフを雇用する大きな責任も伴います。

実はその頃、私は家事や仕事、育児に追われる日々の中で、自分を後回しにしていたことに気づき、少し立ち止まって自分の時間を大切にするようになっていました。

ミセスコンテストへの挑戦や、歌やダンスなどに取り組むことで、自分らしい時間を過ごせるようになり、ワークライフバランスが整っていた時期だったのです。

自分自身を満たすことができたからこそ、「次は社会や患者様へ還元したい」と自然に思えるようになりました。

その思いが、開業を決意する大きな後押しになったと感じています。

また、息子の大学進学の見通しも立ち、開業準備に集中できるタイミングが重なったことも、背中を押してくれました。

壁紙や絵画にも、院長のこだわりが息づく院内
壁紙や絵画にも、院長のこだわりが息づく院内

―短期間での開院準備はご苦労が多かったのではないでしょうか。

早田 :期限が短かったので本当に大変でした。

患者様が不安にならないよう、まずは「場所は未定ですが開院します」とお知らせしました。

物件探しも難航し、一度は審査待ちと言われたのですが、知人の紹介で幸運にも駅前のこの場所に決まりました。

内装業者さんとの出会いも、忙しい中で参加した文化の会でいただいたご縁によるものでした。

設備面の調整や保健所の許可などもギリギリのスケジュールでした。

それでも、私が「患者様の受け皿になるためにどうしても4月に開院したい」と伝えると、周囲の皆さんがその想いを汲み取り、協力してくださいました。

振り返ると、本当に多くの方が私の思いに共感し、力を貸してくださいました。

そのご縁があったからこそ、予定どおり開院できたのだと感じています。

「不安なく相談できる場所」であるために。患者様の不安を和らげる3つの工夫

処置室の様子
処置室の様子

―貴院には「何科に行けばいいかわからない」と迷う方が多く来院されると伺いました。

早田 :特に更年期世代の女性によく見受けられますね。

動悸や息切れ、疲れやすさなど、さまざまな不調が現れますが、それが心臓の問題なのか、ホルモンバランスの崩れなのか、ご自身では判断が難しいケースも少なくありません。

「だるい」「熱が続く」といった症状で来院されても、詳しくお話を伺うことで、生活習慣やストレスなど症状の背景が見えてくることもあります。

当院では、内科・循環器の専門性と、長年携わってきた女性医療の経験を生かして総合的に診察を行うため、複数の診療科を別々に受診する負担の軽減につながります。

何かあれば症状の原因に応じた治療法をご提案し、問題がなければ漢方薬や対話を通じて別の方法を探る。

患者様が迷わず相談できる場所であることが、強みだと考えています。

―ホルター心電図の院内解析を導入されたのも、患者様の不安を減らすための工夫でしょうか。

早田 :はい。心臓に不調を感じると、命に関わるのではないかと不安が強くなると思います。

通常、ホルター心電図は外部で解析するため、結果が出るまで日数がかかる傾向にあるのですが、その結果を待つ時間は患者様にとって非常に心細いものです。

そのため、院内で解析できる機器を導入し、なるべく早く「大丈夫でしたよ」とお伝えして不安を和らげる体制を整えました。

必要に応じて専門の医療機関とも連携しながら、多くの検査や診療を当院で行える体制も、患者様の心細さを軽減できることにつながっていると思います。

診察室の様子。DIYにも取り組み、居心地のよい診察空間に
診察室の様子。DIYにも取り組み、居心地のよい診察空間に

―院内のデザインにも、患者様への配慮が感じられます。空間づくりで意識されたことを教えてください。

早田:院内には温かみのある色を取り入れ、少しでもリラックスして過ごせる空間を目指しました。

棚にカッティングシートを貼ったり、取っ手を付け替えたりと、私自身でDIYも行っています。

医療機関でありながらも緊張せずに過ごしていただけるよう、色使いにも工夫しました。

不安を抱えて来院される方が、少しでも緊張が和らぐ環境を作りたかったのです。

「人生の主役は自分自身」。自分を後回しにしてきたあなたへ贈るメッセージ

「まずは話を聞くこと」を大切に診療にあたる
「まずは話を聞くこと」を大切に診療にあたる

―先生ご自身も、仕事や子育てに追われ、自分のことを後回しにしていた時期があったそうですね。

早田 :はい。日本の女性は本当に頑張り屋さんで、仕事や育児、家事のために自分のことを後回しにしてしまう方がいらっしゃると感じます。

私自身も、子どもの中学受験や自身の専門医試験が終わった後、写真に写った自分がひどく疲れていることに気づき、とてもショックを受けました。 

このままではいけないと思い、立ち止まって、マインドを整える講座に参加しました。

そこでおしゃれをして出かけることから始め、少しずつ自分自身と向き合う時間を持ち、さまざまなことに挑戦することで、自分らしさを取り戻していきました。

―そうしたご経験は、不調を抱えて来院される患者様と接する際にも活きていると感じますか。

早田 :強く感じます。

診察室で、頑張りすぎて心が張り詰め、泣いてしまう女性の患者様も少なくありません。

私も同じように、他人のために頑張ることが自分の存在意義のようになってしまい、自分が何をしたいのかすらわからなくなっていた時期がありました。

だからこそ、その辛さがよくわかります。

診断の前に、まずは患者様の不安や葛藤を受け止めることも医師の重要な役割だと思っています。

VIPルームの様子
VIPルームの様子

―対話を重ねる中で、患者様に変化が見られたエピソードがあれば教えてください。

早田 :以前、夜になると熱が上がるという症状が続く20代の女性がいらっしゃいました。

検査をしても感染症などではなく、お話を伺うと、仕事で根を詰めすぎて心身ともに限界を迎えていました。

お話を聞いているうちに、彼女は泣き出してしまったのです。 

漢方薬などを処方しつつ、ご自身の生活を見直すための対話を重ねていきました。

毎月通っていただく中で、少しずつ表情が明るくなり、ご自身の生活を見直しながら、お薬に頼る場面も減っていきました。

―患者様との対話だけでなく、お薬との向き合い方についても、大切にされている考え方があるそうですね。

早田 :患者様の中には、「薬を飲み始めたら一生飲まなければいけないのか」と抵抗を感じる方もいらっしゃいます。

私は、一時的に薬で状態を整えつつ、自分の生活を見直して変えていけば、薬に頼る必要が減る可能性があるとお伝えしています。

最初から自力で頑張ろうとするのはしんどいので、頼るものは頼りながら整えていくのが近道だと考えています。

―ご自身の経験も踏まえ、患者様に伝えたいメッセージは何でしょうか。

早田 :「人生の主役は自分自身である」ということです。

人のために行動して感謝されることは素晴らしいことですが、まずは自分自身を満たし、大切にする時間はぜひ確保してほしいと考えています。 

自分のやりたいことがわからなくなってしまうほど疲れている方は、一度立ち止まって自身を労わってほしいと思います。

少しずつ自分を大切にする時間が増えれば、人生はより豊かに変わっていくと信じています。

健やかな毎日とQOL向上のために。地域に根ざし、選択肢を広げる未来の医療

患者様が自分らしく過ごせる毎日を支えたいと語る早田院長
患者様が自分らしく過ごせる毎日を支えたいと語る早田院長

―今後、自由が丘の地でどのようなクリニックを目指していきたいとお考えですか。

早田 :地域の皆様の心身の健康を幅広く支える場所でありたいです。

高齢の方の生活習慣病から、子育て世代のさまざまなお悩みまで、幅広くご相談いただけます。

さらに、病気の治療にとどまらず、ご相談くださる方のQOL(生活の質)の向上を目指す選択肢の一つとして、自由診療も取り入れています。

患者様一人ひとりの状態やご希望に応じて、自由診療の選択肢についても十分にご説明した上でご提案しています。

困った時にいつでも思い出して頼れるクリニックを目指しています。

―患者様を温かく迎える上で、スタッフの方々との連携も重要かと思います。

早田:当院のスタッフは、私の理念に共感して集まってくれた方々ばかりです。

細かく言葉にしなくても患者様への想いを共有してくれており、自発的に動いてくれるので非常に心強いです。 

例えば、自主的にSNSでの発信やチラシ作りをしてくれたり、私が横浜でのイベントにブースを出展したいと言った際にも、同行して準備を手伝ってくれたりしました。

スタッフ全員で、患者様が不安なく過ごせる雰囲気づくりに努めています。

―最後に、受診をためらっている方へ向けてメッセージをお願いします。

早田 :症状が現れたり、気持ちが沈んだりした時は、すでに身体に無理がかかっているサインです。

「病気ではないかもしれないから」と我慢せず、ためらわずにご相談にいらしてください。

皆様がご自身を大切にしながら、自分らしい毎日を過ごせるよう、私たちが伴走しながらサポートいたします。

インタビューを終えて

早田院長の言葉からは、医師としての専門的な知見だけでなく、一人ひとりの患者様と向き合い、その人らしい生き方まで見据えて診療にあたる姿勢が強く伝わってきた。

転職も検討した末に開業を選んだその背景には、「患者様を見捨てない」という強い責任感と、自身が満たされたからこそ育まれる「他者へ還元したい」という考え方に根差したものだ。

内科・循環器の専門性と女性医療の経験を生かして多角的に不調を見極め、不安を和らげるための設備や空間づくりにこだわる姿勢は、声なき不安を抱える患者様にとってどれほど心強い支えとなるだろうか。

「人生の主役は自分自身」。

その言葉は、日々の忙しさに追われて自分を後回しにしがちな人々の背中を優しく押してくれる。

自由が丘ルミナスクリニックは、これからも訪れる人々が自分らしく前向きに過ごせるよう寄り添い、困った時にいつでも相談できる地域のかかりつけとして、その歩みを続けていくのだろう。

自由が丘ルミナスクリニックについて

自由が丘ルミナスクリニックについて
項目 詳細
クリニック名 自由が丘ルミナスクリニック
院長 早田 輝子(そうだ てるこ)
クリニック紹介 2026年4月開院。「人生の主役は自分自身」を理念に掲げ、医学博士、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医である早田輝子院長が、その専門性と長年携わってきた女性医療の経験を生かして診療を行う。動悸や不調のサインを心身両面から多角的に見極め、ホルター心電図の院内解析などにも対応。患者様が気軽に相談できる地域のかかりつけ医を目指している。
所在地 〒152-0035
東京都目黒区自由が丘1-9-3 自由が丘第二ビル3階
アクセス 東急東横線・大井町線「自由が丘駅」南口徒歩1分
電話番号 03-5726-9090
診療時間 平日 9:00〜13:00 / 14:00〜17:00
土曜 9:00〜12:00 不定休
※水曜・日曜・祝日は休診日
Webサイト https://luminous-clinic.tokyo/
ご予約 Web予約(24時間受付)、電話予約
インタビューした人
小泉真治
フォトライター/編集者
小泉真治
企業広報・教育分野を中心に、インタビュー記事の企画・撮影・執筆を一貫して担当。人物の「想い」や背景を引き出し、言葉とビジュアルの両面から伝えるコンテンツを制作している。製造業・教育分野では、工業高校と産業界をつなぐプロジェクトを立ち上げ、メディアの企画・編集を主導。企業向け健康支援サービスを展開する企業にて、コンテンツ制作およびメディアの企画・編集・制作を統括。
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