内科 インタビュー

患者が思う存分話せる場所でありたい。不調を見落とさず、病気を予防し、その人らしい人生を支える坂東ハートクリニック

更新日:2026/09/17
坂東正章

インタビュー

坂東正章

患者が思う存分話せる場所でありたい。不調を見落とさず、病気を予防し、その人らしい人生を支える坂東ハートクリニック

「血圧が少し高いですね」そう言われたけれど、痛くもかゆくもないし、身体の不調もない。

だから、そのままにしている——。そんな人もいるだろう。

高血圧は自覚症状がないまま進行することが多い。

継続的な診察と生活習慣の改善が、心臓や血管などの負担を軽減するうえで重要とされる所以だ。

徳島市三軒屋町にある「医療法人坂東ハートクリニック」の院長・坂東正章医師は、心臓血管外科医として長年、そうした緊急手術の現場に立ち続けてきた。

血管が壊れてしまってからではなく、壊れる前に手を打つ。

その思いから、管理栄養士による食事相談と、健康運動指導士の資格を持つ看護師による運動指導を診療の柱に据え、薬だけに頼らない生活習慣病の診療を続けている。

患者がリラックスできることにこだわり抜いたクリニックの環境づくりや、「白衣を着ることを辞めた」という坂東医師の診療への思いなど、医師としての歩みと、その根底にある信念を伺った。

医療法人坂東ハートクリニック
坂東正章
坂東正章
院長
1953年生まれ。元心臓血管外科専門医。徳島大学医学部医学科を卒業後、徳島大学第二外科に入局。小松島赤十字病院(現・徳島赤十字病院)で冠状動脈バイパス術をはじめとする心臓血管外科手術を数多く執刀する。30代半ばで米国のテキサス・ハート・インスティチュート(Texas Heart Institute)へ派遣され、約8ヶ月間の研修を受ける。2003年9月、手術を担当した患者を生涯にわたって診ることを目的に、徳島市に坂東ハートクリニックを開院。管理栄養士による食事相談と、健康運動指導士の資格を持つ看護師による運動指導を診療に組み込み、循環器内科・心臓血管外科・内科の診療にあたる。情報紙「藍色の風」などを通じ、生活習慣病に関する情報発信も継続している。

「薬さえ飲んでいれば大丈夫」ではない。生活を整えることから始める高血圧の診療

クリニックの外観。周囲に知った医療施設がない場所を選んでクリニックを建設した
クリニックの外観。心臓血管外科医時代に多くの医療施設から患者を紹介されたため、周囲に知った医療施設がない田んぼの中を選んでクリニックを建設した

―はじめに、貴クリニックがどのような診療を行っているのか、その特徴とあわせて教えてください。

坂東:循環器内科・心臓血管外科・内科を掲げ、高血圧をはじめとする生活習慣病の診療と、心臓の手術を受けられた方の経過を長く診ていくことを中心としたクリニックです。

特徴は大きく2つあります。

一つは、高血圧を放置することの危うさを患者さんにお伝えすることに力を入れていること。

もう一つは、お薬だけに頼らない診療を組み立てていることです。

―一つ目の「高血圧を放置することの危うさ」について、詳しくお聞かせください。

坂東:開業して分かったのですが、当クリニックに転院されてくる方の中には、高血圧と診断されながらも診察を受けていない方が想像以上におられるのです。

また、高血圧と診断されていても、「薬だけ服用していればいい」と誤解している方や、民間療法のみで経過を見ている方もいらっしゃいました。

しかし、医師のきちんとした診察を受けないままでいると、高血圧に伴う多くの合併症を見逃してしまうことになりかねません。

実際、私は長く心臓血管外科医として緊急の手術も数多く担当してきましたが、運ばれてくるのは、高血圧を放置した末に大動脈解離や動脈瘤の破裂、急性心筋梗塞を起こした方々でした。

そうした場面を、数え切れないほど見てきたのです。

高血圧は痛くもかゆくもなく、自覚症状がないために放置されやすいですが、症状が出てきた時には、すでに心臓や血管などに相当な負担がかかっている場合があります。

このことが、一般の方にはなかなか伝わっていないのです。

ですから、当クリニックでの診療を通じて、それではいけないということをしっかりと伝えながら、患者さんに積極的に治療に取り組んでいただけるように努めています。

―二つ目の「薬だけに頼らない診療」については、いかがでしょうか。

坂東:循環器の疾患を外来で診ていくうえで重要になるのは、患者さんの生活を整えることです。

生活を調整することで血圧の数値が落ち着いてくることがあり、そうなればお薬を減らしていったり、中止を検討できたりする場合もあります。

そこで当クリニックでは、食生活の調整と運動の指導にも力を入れ、それでも足りないところをお薬で補うことを基本的な方針としています。

食生活については、常勤の管理栄養士が、塩分の摂り方や食事のバランスについて、具体的かつ実践しやすいアドバイスをお伝えしています。

運動指導については、健康運動指導士の資格を持つ看護師が中心となり、有酸素運動の取り組み方をご案内しています。

こうした考え方は高血圧に限らず、糖尿病や脂質異常症も同じです。

頭から足先まで。「その人らしい人生」を支える診療のキホン

食事相談室。窓には障子をいれてゆったりとくつろげる部屋になっている
食事相談室。窓には障子をいれてゆったりとくつろげる部屋になっている

―クリニックの目標として「それぞれの患者さんが、その人らしく、活き活きと、楽しく人生を送られるよう、医療面でお手伝いをする。」と掲げていらっしゃいます。この言葉に込めた思いを教えてください。

坂東:患者さんを一つの型に当てはめて考えるのではなく、一人ひとりの人生として、その人がその人らしく、楽しく人生を送れるように私たちが支えたいという思いがこめられています。

たくさんの患者さんと接していると、その方が何をしたいのか、どんな価値観を持っているのかがだんだん分かってきます。

それを医療者側の価値観で抑え込むのではなく、「あなたは何をしたいですか」「どんなことが目標ですか」「それをするために、体づくりはどうしましょうか」と話し合っていく。

そういう発想が、目標にも現れています。

―掲げている「4つの約束」のなかには、病気の予防や合併症の発生を防ぐことが挙げられていました。そのために、どのように診療を行っていらっしゃるのでしょうか。

坂東:なによりもまずは、基本的な診察を毎回行うことです。

患者さんには毎回診察台の上に横になっていただいて、聴診で心音、呼吸音を聞き、お腹を触診し、足のむくみを見て……というように、頭から足先まで毎回必ず診ます。

丁寧な診察を続けることが、合併症の早期発見につながると考えています。

―実際に見つかったケースはありますか。

坂東:80代前半の患者さんが定期受診された際、腹部の触診でそれまでの診察では確認されなかった腹部大動脈の拡大が疑われました。

無症状でしたが急性期病院に紹介したところ、短径が50㎜を超える腹部大動脈瘤と診断され、手術を受け無事退院されました。

普段から患者さんの状態を直接診て、触診、視診、聴診をきちんとするからこそ早期に気づくことができます。

裏を返せば、それをしなければ見落としてしまう可能性が高まるということです。

オンライン診療などの仕組みを否定するつもりはありませんが、それだけに頼らず、防げる合併症をちゃんと防ぐことがとても大切だと思っています。

患者一人ひとりのカルテ
患者一人ひとりのカルテ

―「4つの約束」のなかには、カルテを渡すことについても記載がありますが、なぜ渡しているのですか。

坂東:私達が患者さんの病状をどのように考え、把握しているかを知っていただき、患者さんと一緒に治療を進めていきたいと考えているため、2003年の開院以来、診察ごとにカルテを印刷して患者さんに渡してきました。

医師である私が診療所見を記載し、看護師が生活の問題点やその調整方法を、管理栄養士が食生活の改善方法を、臨床検査技師は検査結果を記しています。

お渡ししたカルテを患者さんが帰宅後、読み直して対応策を確認したり、遠方の子供に毎回ファックスで送っていたりする患者さんもいました。

また病状が急変した時、紹介状の代わりに当方のカルテを持参して、助かったという患者さんもいました。

以前は受診のたびにカルテを印刷してお渡ししていたのですが、10~20年連続して通院する患者さんが多く、一回の診察でお渡しするカルテがA4用紙で3枚前後になっており、ひと月にA4用紙を5,000枚近く使用するほどになってしまいました。

プリンターのインク代もかさむため、2026年3月からは初診の方は初回のみ、再診の方には毎年の年初めにカルテをお渡しすることにしています。

緊張をほぐし、話しやすさをつくる。白衣を着ない診療と、看護師による問診

問診室。患者の訴えが外部に聞こえないよう、プライバシーに配慮した個室になっている
問診室。患者の訴えが外部に聞こえないよう、プライバシーに配慮した個室になっている

―診察で患者さんと接するうえで、意識していることはありますか。

坂東:患者さんと話をする時に、いかに緊張感を取り除くかは意識していますね。

開院当初は白衣を着ていましたが、すぐ患者さんの緊張感に気づきました。

その緊張感をほぐし、リラックスして話ができる環境を作りたいと考えて、私は普段着で診察することにしました。

しかし、コロナ禍以降それは不可能になり、医療用のウェアのみで診療を行っています。

―なぜ、緊張感を取り除こうとされるのでしょうか。

坂東:患者さんが言いたいことを言えて、思う存分話ができなければ、見落としが出てしまうおそれがあるからです。

実際、診察の時に私の専門外である整形外科や泌尿器科、眼科などの疾患に関して相談をされる方がおられます。

「それは専門の先生に聞かないと…」と伝えると、「なかなか言いにくくて…」と言われるんです。

そういうことが、これまでに何度もありました。

だからこそ、院内の雰囲気や部屋の感じや、こちらの話しぶりまで含めて、患者様が話しやすい場所でなければならないと考えています。

―患者様の言いたいことを引き出すために、工夫されていることはありますか。

坂東:当クリニックでは、まず看護師が問診を行うようにしています。

というのも、医師に言うよりも、看護師なら言いやすいということが往々にしてあるからです。

特に女性の患者さんは、発生頻度の多い排尿障害などは男性である私には言いにくいこともあります。

そこで看護師が伺うことで、より多くの情報が集まります。

また、看護師も患者さんの訴えを聞いていますから、いろんな症状の見逃しを減らせるというメリットもあります。

―先に問診を看護師がするという仕組みは、どこかで着想を得られたのでしょうか。

坂東:アメリカに派遣されていた時のことがきっかけです。

当時、妻の妊娠が分かり、産婦人科の開業医にかかったところ、個室で面談をするシステムになっていたのです。

個室で看護師から「今日はどうしましたか」「どこの国から来られたのですか」などと尋ねられ、看護師は患者さんからさまざまな情報を入手し、院長に連絡してから診察を受ける。

これはいいなと思い、帰国したらこの方式を急性期病院でも取り入れようと思っていましたがそれはできず、開業した時に自院で行うことにしました。

当クリニックでは個室の看護室(問診室)を4つ設けており、そこで患者様と看護師が話をして、看護師が電子カルテに情報を入力する仕組みになっています。

「来たらほっとする」気持ちのよい施設へのこだわり

木の温かみが感じられる内観
木の温かみが感じられる内観

―クリニックの環境づくりにもかなりこだわられていると伺いました。

坂東:「クリニックはむくの木や漆喰で造った木造がよい。鉄筋コンクリートやプレハブ作りではなく真壁造りの木造がよい。」という私の感性のもと、細部までこだわって施設ができています。

開業後に手術をするつもりはまったくなかったので、リラックスできる、気持ちのよい施設にすることにとにかくこだわりました。

当クリニックの敷地は約300坪、建坪は100坪ほどの広さで杉材を全館に使用しており、温かみのある空間となっています。

診察机をはじめ、クリニック内の設備も木製のものを多く選んでおり、木製の車いすもあるんですよ。

また、できるだけ伸びやかな空間を確保したかったため、腰屋根をつけて天井を高くし、あわせて換気と明かりのための小窓も設けました。

最も高いところで、天井高は5.6メートルあります。

照明も、昼光色ではなく電球色の温かい色にしています。

おかげでよい雰囲気のクリニックになり、初めて受診された方に「本当に病院ですか」と言われることもありますし、「来たらほっとする」とおっしゃってくださる方もたくさんいます。

―待合室の椅子にもこだわりがあるとか。

坂東:はい。何人かがまとまって座る椅子ではなく、個別の形の違う椅子を置いています。

股関節や膝関節が痛くて深く座りたくない人は、座面の高い椅子を好むことが多く、疲れていてゆっくり座りたい人は座面が低くて広い椅子を好むことが多いです。

そういう一人ひとりの好みに合わせて、背の高いもの、低いもの、背もたれの大きいものなど、自分の座りやすい椅子に座っていただければと考えています。

すると、「気持ちよくて寝ていました」なんて言われる方もいて、そういうリラックスできる雰囲気にできていることがうれしいですね。

1冊の本がきっかけ。医師を志した原点と心臓血管外科への歩み

待合室の様子。県内の複数の木工家具店で特徴のある椅子を探して購入した
待合室の様子。県内の複数の木工家具店で特徴のある椅子を探して購入した

―先生が医師を志されたきっかけを教えてください。

坂東:私は母子家庭で育ち、母親は3人の子どもを女手一つで育ててくれたのですが、小学校や中学校の頃はお金がなく苦しい思いもしました。

そんななか、有名人や地位のある方の子どもが何不自由なく暮らしている姿をテレビ番組などで見て、「どうしてこんなに不平等なのだろう」と感じていたのです。

そして中学生の時に、シュバイツァー博士の伝記と出会いました。

アフリカの人たちが置かれる不平等な状況のなか、見返りを求めることなく病に苦しむ人々のために尽くす姿に強烈な感銘を受けました。

不平等な人たちを救う医師という仕事に憧れを抱き、目指し始めました。

―医学部に進まれてからは、どのような道を進みましたか。

坂東:「死よ驕るなかれ」という岩波新書を読んで白血病に興味を持ち、当初は血液内科に進もうと考えていました。

当時、白血病には有効な治療法がまだ確立されておらず、多くの方が亡くなる病でした。

そこで、白血病の診療や研究をしたいと思っていたのです。

ところが医学部5年生の時、通っていた大学で教授選考をめぐる問題が起こり、学生がストライキを起こしました。

もっと適切な形で教授選考を行うべきだ、と教授会と対峙していたのですが、膠着状態になりまして。

それで、この状態を何とかしようと学生代表が交代し、教授会との交渉を任されたのが私で、その相手となった医学部長が血液内科の教授だったのです。

―進路を希望されていた診療科の教授と、対峙されることになったということですか。

坂東:そうなのです。結局、これ以上ストライキを続けると学生全員が留年するということになり、学生投票の結果、スト解除を決めて6年生になりました。

卒業後の進路を決める際、白血病の治療をやりたかったけれど、あれだけ対立して議論した教授の血液内科教室に入局したいとは、とても言い出せませんでした。

どうしようかと思っていたころ、冠状動脈バイパス術という手術が国内で始まってきていたことを受けて興味を持ち、心臓血管外科に進むことにしました。

―心臓血管外科に進んでからはどのようなキャリアを歩まれましたか。

坂東:大学で1年間の研修を受けたあと、当時冠状動脈バイパス手術をいち早く始めていた小松島赤十字病院に移りました。

それから手術の経験を積み、35歳頃にアメリカのテキサス・ハート・インスティチュート(THI:Texas Heart Institute)に派遣されて研修を受けました。

第一助手(執刀医の前に立って手術の進行を補助する助手)まではやらせてもらいましたが、執刀医になることは当然できず、帰国して早く執刀したいと思い、7か月で留学を終えました。

THIは米国有数の心臓大血管手術件数を誇る病院で、私が行く少し前にはアフリカの大統領が手術を受けていたと聞きました。

さまざまな症例に触れることができ、本当にいろいろなことを学ばせていただいた研修でした。

―その後、大病院の外科医から開業医へと進まれた背景を教えてください。

坂東:きっかけは2001年頃のことです。

厚生労働省から、入院患者数の1.5倍以内に外来患者数を抑えなければ、病院への診療報酬を抑制するという方針が示されました。

病院としても対応せざるを得ず、患者さんを地域の開業医の先生方に紹介するよう指示されました。

ワルファリンというコントロールに経験のいる薬剤を使用している方も多く、そういった方も逆紹介したところ、半年もしないうちにある男性が脳梗塞で亡くなりました。

その娘さんから「あのまま先生に診ていただいていたら」との電話があり、強い衝撃を受けました。

このまま指示通りに患者さんを減らしていけば、同じように悲惨なことが発生すると強く思いました。

このため病院には一年半の猶予をもらい、後輩医師を執刀医に育て、開業の準備をして50歳で開業しました。

―開業後は、患者さんの受け皿としても、手術を受けられた方を診療されていたのですね。

坂東:はい。自分が手術した患者さんを中心に、外来で診療を始めました。

しかし、次第に手術後の患者さんとは別に、新たに受診される方が多くなっているのが現状です。

その人らしく、活き活きと過ごすため、正しい情報を

坂東医師が出版した書籍
坂東医師が出版した4冊の書籍

―先生は4冊の著書や院内新聞「藍色の風」など、積極的に情報発信をされています。どのような思いから続けていらっしゃるのでしょうか。

坂東:一番は、正しい知識が広がっていない、という危惧です。

医療的な根拠に基づかない情報が出回り、それを信じて辛い思いをされた方を何人も見てきました。

実際に、根拠のない情報を信じて服薬を中断された結果、脳梗塞を発症してしまった方や、体調を崩されてしまった方を診療の中で見てきました。

そうした方を目の当たりにして、正しい情報をこまめに広めなければ、同じようなことが次々に起きてしまうと思いました。

今は、インターネットやAIを通じて、誰でもさまざまな情報を手に入れられる時代です。

それを見て、身体の状態を自己判断したり、根拠のない情報をそのまま受け取ってしまったりされる方もおられます。

しかし、患者さん一人ひとりの状態は、実際に診察をしなければ分からないことばかりです。

だからこそ、医学的にきちんとした根拠のある情報を伝えて、情報に惑わされないようにしていただきたい。

その思いで情報発信を続けています。

―日々の診療のなかでやりがいを感じられるのは、どのような瞬間でしょうか。

坂東:生活習慣の改善に取り組まれる患者さんに伴走し、状態を見ながら治療方針を一緒に考えていけることが、この仕事のやりがいの一つです。

「生活調整をして薬を止めることができれば、これまで病院に通っていた時間もお金も好きなように使えます。このスタイルを崩さないようにしてください。また困ったら来てくださいね」——そうお伝えして診療を終えることができるのは、うれしいことです。

もう一つは、通ってくださっている患者さんたちが元気に年を重ねていかれるのを見ることです。

当クリニックには、90代の患者さんが70名近く通院されており、100歳を超えて通院している方が2人いらっしゃいます(※1)。

そうやってお元気に年を重ねていく方々を拝見すると、自分たちのやり方は間違っていなかったのかな、と思えるのです。

―最後に、身体の違和感を抱えながらも受診を先延ばしにしている方へ、メッセージをお願いします。

坂東:病院が嫌い、病院に行きたくないという方は少なくないと思います。

病院が嫌な場所でなくなるためには、気軽に相談できる医師を見つけることが出発点だと思います。

とはいえ、どうやって見つけるかは難しいですよね。

そんな時は、「話しやすい先生を知らない?」「気軽に相談に乗ってくれる先生はいない?」と周りの方に聞いてみてください。

会ってみて話しにくいと感じる先生はやめた方がよいです。

周囲に聞いて話し合える医師を探し、そうして見つけた先生にいろいろなことを相談しながら、かかりつけ医として長期的に通っていくことがよいと思います。

当クリニックも、そんな相談できる場所でありたいと考えています。

※1:2026年7月インタビュー時点、坂東ハートクリニック調べ

インタビューを終えて

坂東医師の診療へのこだわりと患者への思いは、クリニックづくりにも、言葉の節々からも感じられる。

高血圧と診断されながら診察を受けずにいた人、根拠のない情報に判断を委ねてしまった人――坂東医師は、そうして辛い思いをすることになった人をいくども見てきた。

だからこそ、同じ目に遭う人を一人でも減らすために、診療だけでなく情報発信にも熱心に取り組んでいる。

長年にわたって同じ患者さんに選ばれ続けていることに、坂東医師の診療に対する姿勢が表れているように感じられた。

医療法人 坂東ハートクリニックについて

医療法人 坂東ハートクリニックについて
項目 詳細
クリニック名 医療法人坂東ハートクリニック
院長 坂東正章(ばんどう まさあき)
クリニック紹介 2003年開設。「それぞれの患者さんが、その人らしく、活き活きと、楽しく人生を送られるよう、医療面でお手伝いをする」という目標のもと、循環器科・心臓血管外科・内科を掲げ、高血圧をはじめとする生活習慣病の診療と、心臓大血管手術後の経過観察を中心に対応する。常勤の管理栄養士による食事指導と、健康運動指導士の資格を持つ看護師による運動指導を診療に組み込み、投薬と組み合わせた診療方針を採用。診察前には看護師が個室で問診を行い、診察は毎回、患者に横になってもらったうえで視診・触診・聴診を実施している。心臓血管外科医として長年手術を担当してきた院長が、患者が話しやすい環境づくりにこだわり、合併症を見逃さない診療を大切にしている。
所在地 〒770-8025 
徳島県徳島市三軒屋町下分28
アクセス JR牟岐線「文化の森駅」から車で約4分/徒歩約20分
電話番号 088-669-6255
診療時間 月・火・木・金(9:00〜13:30/14:30〜18:00)
水(9:00〜13:30)
土(9:00〜13:30/14:30〜17:00)
休診日:日曜・祝日、水曜午後、第2土曜午後 ※予約制
Webサイト http://www.bandoheart.jp/
ご予約 電話
インタビューした人
安藤ショウカ
フリーライター
安藤ショウカ
元エンジニアの視点を活かし、DX・テクノロジー・スタートアップなどBtoBビジネス系の取材記事を得意とする。近年は、統合報告書やサステナビリティ関連コンテンツ、医療・ヘルスケア領域の取材記事などにも携わり、経営者、専門職、現場担当者へのインタビューを通じて、企業や組織の価値を丁寧に掘り下げている。
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