神奈川県茅ヶ崎市で、開院から60年以上にわたり産婦人科診療を続けてきた「下田産婦人科医院」。
地域にお産の場所が求められていたことから初代院長が開いた同院は、二代目である理事長の婦人科診療、そして三代目である下田隆仁院長の生殖医療・女性医学の知見を重ねながら、時代ごとに役割を広げてきた。
院長が目指しているのは、妊娠を望む段階、妊娠中、分娩、産後を別々の場面として扱うのではなく、ひとりの患者の時間として連続したものとして考える診療である。
「患者様の未来を予測することを大切にしています」と語る言葉の背景には、患者が仕事や生活の中で治療や出産に取り組みやすいよう、患者自身の見通しを良くしたいという想いがある。
下田院長に、三代にわたる医院の歩み、不妊治療から分娩まで一貫して診る理由、受け継がれてきた「和痛分娩」、そして産婦人科として患者の人生にどう伴走していくのかを聞いた。
北里大学医学部卒業後、北里大学病院、北里大学医学部産婦人科、相模野病院、北里メディカルセンター、ウィメンズクリニックふじみ野などで研鑽を積む。
生殖・内分泌や女性ヘルスケアを専門領域とし、不妊治療で妊娠を目指す段階から、妊娠後の経過、分娩、産後の相談までを連続した時間軸で捉えることを重視。それぞれの診療メニューを、独立したものではなく患者が将来を整理するための接点として位置づけている。
分娩方法として、和痛分娩に対応。同院が蓄積した25,000件超のデータを生かして薬剤を調整することで陣痛や分娩のコントロールを重視した方法で、無痛分娩とあわせて検討できる(※1)。
※1:2026年6月インタビュー時点、下田産婦人科医院調べ
「地域にお産の場所を」。三代にわたり受け継がれてきた産婦人科診療

―まず、貴院の歩みについて教えてください。
下田:当院を開院した初代院長は、私の祖父にあたります。
祖父は北海道の函館出身ですが、親族が茅ヶ崎で外科医院をしていた縁があり、当地に移ってきました。
そこで外科医として勤務していましたが、当時、この地域にはお産を扱う場所は十分ではなかったようです。
そうした地域のニーズを受けて、産婦人科を開院したと聞いています。
開院当初から、分娩時の痛みにどう向き合うかは大切なテーマだったようです。
使用する薬剤や方法は時代につれて変わっていますが、当院が注力している「和痛分娩」にも、この頃から取り組んでいました。
痛みに配慮しながらお産を見守るという考え方は、祖父の代から続いているものだと思っています。
―二代目である前院長の代では、どのような診療が中心だったのでしょうか。
下田:前院長の理事長は、産婦人科にくわえて、がん細胞診の専門医として長く医療に携わってきました(※2)。
私が幼い頃の当院は、お産に加えて、婦人科の一般診療とがん検診が診療の中心でした。
私が関わるようになってからはその土台を引き継いだ上に、私が学んできた生殖・内分泌、女性医学、遺伝に関わる検査などが加わっています。
―下田院長が貴院にもたらしたものについて教えてください。
下田:産婦人科は、周産期、婦人科腫瘍、生殖・内分泌、女性医学という領域に分かれています。
このうち女性医学にはスポーツ医学や女性アスリートの診療に関わる分野が含まれ、私が産婦人科を志す前に興味のあった整形外科に近い領域です。
実際、女性アスリートの患者様から生理不順や将来の妊娠に関するご相談を受けることは多く、私はそこから生殖・内分泌や不妊治療の分野にも関心を深めていきました。
初代が地域のお産を支え、そこに先代である現理事長が婦人科腫瘍の分野を、そして私が生殖医療や女性医学の視点を加えました(※3)。
三代で専門領域は違いますが、その重なりが今日の診療体制をかたちづくっていると思います。
※2:日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、母体保護法指定医、日本臨床細胞学会認定 細胞診専門医、国際細胞学会認定 国際細胞診専門医(FIAC)
※3:2026年6月インタビュー時点
不妊症・不育症でお困りの方に寄り添う光でありたい

―貴院では、不妊治療から妊娠、分娩まで一貫して診ることを大切にされています。その理由を教えてください。
下田:不妊治療、とくに体外受精などの高度生殖補助医療で妊娠された方は、子どもを授かることに対して強い思いを持っておられます。
また、妊娠後も不安を抱えている方は少なくありません。
多くの場合、妊娠が成立して一定の時期になると、不妊治療の施設を”卒業”して、新たに産院へ通い始めます。
患者様にとっては、強い思いで治療を続けてようやく妊娠した後に、関係を持つ医療機関が変わることになります。
もちろん、転院すること自体が悪いわけではありません。
医療機関ごとに専門性がありますし、産科には産科の役割があります。
しかし一方で、おこなった不妊治療の内容や使用した薬剤、移植方法などは、妊娠後や分娩時の管理を考えるうえで参考になる場合があります。
私は不妊治療の畑で学んできたので、妊娠するまでの治療内容が、その後の妊娠経過や分娩の見立てに関わることがあることを経験から知っています。
だからこそ、不妊治療と産科のあいだをできるだけ切れ目なく見たいという思いがあるのです。
―一貫して診たいと思うようになったきっかけはありますか。
下田:私が後期研修医で研鑽を積んだJCHO相模野病院の望月愛郎先生は、不妊治療から出産まで一貫して診ていらっしゃいました。
そこで望月先生が不妊治療から一貫して診療されていた患者様の出産に立ち会った際に、「患者様の涙の重さが違う」と感じた事は今でも鮮明に覚えています。
この出産に立ち会えたことが現在の診療体制を目指すきっかけとなる出来事でした。
患者様は時間をかけて不妊治療に取り組み、強い思いで妊娠され、妊娠期間も不安を抱えながら過ごしてこられた。
その経緯にずっと寄り添ってきた主治医への感謝の深さを目の当たりにして、これが自分の目指す医療ではないかと思いました。
出産は、妊娠が成立したら終わりではありません。
妊娠後の経過、分娩、産後、そして子育てと続いていきます。
患者様へのフォローが途中で途切れてしまわないように、できるだけ長い時間軸で見守ることが重要です。
私は自分の体力が続く限り、不妊治療と産科の両輪に携わっていきたいと思っています。
―産科と不妊治療の橋渡し役でもあるのですね。
下田:そうですね。産科側と不妊治療側のどちらが優れているという事ではありません。
日本の周産期医療は、多くの医療者の努力によって支えられており、産科の先生方は、母体と胎児を守るために日々尽力されています。
一方で、私のように不妊治療の治療内容を全て把握しているからこそ、妊娠後や分娩時に見えてくることもあります。
不妊治療に従事する側にも、産科の側にも、それぞれの専門性がありますが、その狭間で不安を覚える患者様を減らしたいという思いで、日々の診療にあたっています。
「患者様の未来を予測する」。生活と治療を切り離さない診療方針

―診療のなかで、特に大切にしていることは何でしょうか。
下田:患者様の体質や背景に合わせて治療を考えることと、患者様の未来を予測して説明することです。
患者様の体質は一人ひとり違います。
ルーチンの方法が合う方もいれば、合わない方もいます。
何度も同じ方法を続けるのではなく、その方に合う方法を早めに検討した方が良い結果を得られる場合もあります。
お一人ひとりの体質、生活、仕事、将来の希望などを総合的に踏まえて、診療の進め方を一緒に考える「オーダーメイド」の治療を重視しています。
―「患者様の未来を予測する」とは、具体的にどのようなことでしょうか。
下田:たとえば不妊治療では、月経周期に合わせて通院や処置の時期が決まることが多くあります。
しかし、患者様にも仕事や家庭がありますので、「生理が来たら来てください」と言われても、予定が調整できない事もあります。
月経周期だけを見るのではなく、患者様の生活も含めて考えるよう心掛けています。
次の治療がいつごろになるのか、何曜日になりそうか、仕事との両立をどう考えるか。
できるだけ先を読んで、その方が継続可能な計画を一緒に組み立てるようにしています。
これらは私が持つ別の専門領域の女性医学の知見を生かして、必要に応じて周期を薬剤で調整しながら、通院のタイミングをご夫婦と一緒に考えることも行っています。
治療そのものだけではなく、治療を続けられる生活の形を考えることが重要です。
―長期的な見通しも伝えるのでしょうか。
下田:はい。この治療を続けた場合、統計的にどのくらいの見込みがあるのか、どのあたりまでうまくいかなければ次の方法を考えるのか。
その治療を選択する理由と全国的な統計や確率を総合的に判断して説明するようにしています。
見通しがないまま治療を続けることは、患者様にとって負担になりやすいと考えています。
現時点で大きな問題がない場合でも、いつまでに何を確認するのか、どの段階で次の選択肢を考えるのかをできるだけ示すようにしています。
お産での説明でもこの生殖領域特有の細かい説明のノウハウは活きてきます。
いつごろ生まれそうか、どのような経過が考えられるか、状況が変わったときに何を検討するのか。
データと経験から可能な限り予測するよう心掛けています。
未来を完全に予測することはできませんが、起こり得ることを考えて複数の可能性を提示・説明することはできます。
診察は円滑に、説明は丁寧に。待ち時間の負担を抑える院内オペレーション

―多くの患者様を診療しながら、説明の時間を確保するために工夫されていることはありますか。
下田:私は日々の診療で、説明に最も時間を割きたいと考えております。
だからこそ、診察前後の無駄を減らす必要があります。
たとえば産婦人科診療では、脱衣の時間が意外と大きなタイムロスにつながります。
診察室に入ってから着替えを始めると、そのあいだ医師やスタッフが待機することになります。
そこで当院では、電子端末で各診察ブースの進行状況を共有し、次の患者様に適切なタイミングで脱衣のお声がけをおこなうようにしています。
たとえば、A、B、C…と診察ブースがあったとして、Aのブースで診察が終わりそうだという情報を電子端末で共有します。
そのタイミングでBのブースの次の患者様に声をかけ、診察台に上がるまでの時間を短くする。
医師が診察室に入った時点で、すぐ診察を始められる状態を分刻みで整備しています。
これまでの研修先で学んだ診療動線の考え方が、院内のオペレーションに活きています。
また、どのような診療が行われたかも事細かにシステム内で記録として残しています。
当院は一次施設ではありますが、システムは高次医療施設と同水準の診療・会計システム、患者・検体照合システムを導入しています。
患者様の後からの疑問に応える事や、詳細な説明は信頼に繋がるからです。
―説明に充分な時間を割くために効率化を進めているのですね。
下田:はい。診察は迅速かつ円滑に進めますが、データを基に説明はしっかりおこないます。
不必要に延長して説明することはせず、端的に終わる診療と、じっくり話すべき診療を分けることも大切だと思っています。
必要に応じて、説明のための枠を個別に設けることもあります。
すべてのケースを同じ枠の中で対応しようとすると、待ち時間も長くなりますし、説明が必要な方に充分な時間を取りにくくなります。
多くの患者様を診ることと、一人ひとりに向き合うことは、単純には両立しにくい部分もあります。
だからこそ、円滑な診療体制を構築する必要があると思っています。
「和痛分娩」で分娩の進行に柔軟に対応。無痛分娩とあわせて検討可能

―貴院が対応している「和痛分娩」と「無痛分娩」の違いを教えてください。
下田:和痛分娩と無痛分娩はどちらも痛みに配慮した分娩方法ですが、明確な違いがあります。
和痛分娩は自然分娩と無痛分娩の「単なる中間」ではなく、分娩の進行を見ながら薬剤を調整する、まったく別の考え方による方法です。
無痛分娩は、硬膜外麻酔などを用いて痛みに対応する方法です。
10段階で0-1の痛み、文字通り「無痛」を目指す方法で、当院でも行っています。
一方で和痛分娩は、主に薬剤を用いて、分娩の進行や母体の状態を見ながら痛みに配慮していく方法です。
痛みはゼロではなく、「和らげる」方法で、陣痛や分娩の進行を柔軟にコントロールしやすいことが特徴です。
痛みの段階としては10段階で4-5程度を想定いただけると良いです。
子宮口を柔らかくする注射を使用することで、分娩の進行を整えやすくすることを目指しています。
―和痛分娩では、どのような点を見ながら判断するのでしょうか。
下田:薬剤を使えば一律に同じように進むというものではなく、骨盤の形、胎児の状態、子宮口の開き方、分娩の進み方、母体の体格などを見ながら判断します。
痛みだけではなく分娩全体をどう進めるかを考える必要があり、ケースごとに状況を見極めるには経験や技術が求められます。
当院では、これまでに蓄積した2万5千件以上のデータを活用しています(※4)。
大きな病院では、麻酔科は麻酔科、産科は産科という形で役割が分かれていることが一般的です。
それぞれの専門性がある一方で、分娩の進行を見ながら細かく調整するには診療科を横断する必要性が生じます。
当院にはそうした診療科ごとの分断がないため、夜間・休日においても和痛分娩・無痛分娩に対応できる体制を整えています。
当院は和痛分娩の分娩進行のスムーズさから、全症例にこの方法を推奨しています。
一方で無痛分娩をご希望された場合においても、従来の硬膜外鎮痛法に加えて、当院の強みである和痛分娩での薬剤を使用することを推奨しています。
当院の実績データでは、この方法は無痛分娩の分娩時間の短縮傾向が確認されています(※4)。
麻酔薬の総投与量の軽減や促進剤の総投与量の軽減を目的として行っています。
※4:2026年6月インタビュー時点、下田産婦人科医院調べ
検査は「受けるかどうか」から一緒に考える

―妊娠前後の検査について、どのような考えで提供されていますか。
下田:不妊治療中や妊娠後には、赤ちゃんの遺伝学的な検査について相談を受けることがあります。
大切なのは、その検査で何がわかるのか、何がわからないのか、結果が出たあとにどのような選択肢があるのかを説明することです。
ひとつの検査結果を示して完結するものではなく、結果の受け止め方まで含めて考えることが重要で、場合によっては追加の検査や、その後の相談が必要になります。
着床前の検査についても同じです。
すべての方に一律に勧めるものではなく、医学的な適応や背景を踏まえて検討する必要があります。
検査を受けるかどうかも含めて、ご夫婦で説明を聞いて、考えていただくことを大切にしています。
―検査そのものではなく、判断のプロセスを支えるということですね。
下田:遺伝学的検査は、患者様にとって大きな判断を伴います。
不安があるから検査をする、というだけではなく、検査の意味を理解したうえで考えることが大切です。
当院では不妊治療から妊娠、出生前の検査、分娩までを一連で見ているからこそ、検査の前後も含めて説明できます。
患者様が情報を整理し、納得して判断できるように支えることが、私たちの役割だと思っています。
接遇、食事、個室――医療の時間を支えるホスピタリティ

―入院中の環境づくりや接遇で大切にしていることを教えてください。
下田:当院は開業当初から、きちんとした言葉遣いや丁寧な接遇を大切にしており、私の代になっても変わらず、全てのスタッフに徹底して指導しています。
実は、初代院長の生家は、函館の老舗旅館でした。
そうした背景もあり、礼節やホスピタリティを大切にする精神が自然に身に付いていたのだと思います。
患者様に対してだけではなく、スタッフ同士でも、きちんとした言葉遣いを意識しています。
当院では上司も部下も皆、敬語で会話を行っていますし、名前の呼称はさん付けです。
患者様に対しても同様に敬語で接しています。
―入院中の環境づくりについてはいかがでしょうか。
下田:前述のように、ホスピタリティを重視する精神がありましたので、全室個室は開院時から取り入れています。
大部屋では心が休まらないという初代院長の考えによるものです。
出産は身体的にも精神的にも大きなイベントですので、少しでも落ち着いて過ごせる環境を整えることは大切だと思っています。
また、食事についても、入院中の大切な時間のひとつとして考えています。
出産はお祝い事でもありますので、毎食の献立や盛り付けを工夫し、「お祝い膳」として提供しています。
入院中の食事が、少しでも心に残る時間になればと思っています。
当院では、ホスピタリティは医療と切り離された付加価値ではなく、患者様が治療や出産に向き合う時間を支える環境づくりも、診療の一部だと捉えています。
もちろん医療が中心ではありますが、入院中にどのように過ごしたか、どのような言葉をかけられたか、食事がどうだったか。
そうしたことも、患者様にとっては大切な体験になると思います。
産後の美容施術サービスを提供。化粧品やサプリの相談も

―産婦人科での入院中に、美容施術を提供しています。背景を教えてください。
下田:産後は美容クリニックへ通いにくい、赤ちゃん連れでは予約を取りにくいことがあるといった声を受けて、医院として責任を持てる範囲で始めようということになりました。
産後は体調の変化や育児の負担が重なり、自分のための時間を取りにくい時期です。
美容施術を受けたいと思っても、赤ちゃんを預けられない、外出の負担がある、予約の調整が難しいといった事情があります。
妊娠中に使える化粧品やサプリメントについて相談を受けることもあります。
産婦人科だからこそ、妊娠中や産後の体の状態を踏まえて話ができる部分があると思います。
大切なのは、産後の患者様が自分自身のケアに向き合う時間を持てるようにすることです。
医院として美容施術を提供することも、産後ケアの一部になると考えています。
女性のライフプランに、産婦人科としてどう伴走するか

―ライフプランや身体の変化に悩む女性、そしてパートナーに伝えたいことはありますか。
下田:現代社会では、妊活や出産・育児に取り組みたくても、仕事や家庭の都合で、先の予定が立てにくいことが多いと思います。
当院で治療中・通院中の患者様からも、仕事との両立についての不安を相談されることは少なくありません。
だからこそ、「未来を予測する」こと、つまりこちらから見通しを示すことが大切だと思っています。
現時点では大きな問題がなくても、いつまでに何を確認するのか、どの段階で次の選択肢を考えるのか。
期日や方針が見えるだけで、患者様の受け止め方は変わると思います。
産婦人科は、妊娠したときだけ受診する場所ではありません。
月経、妊娠を考える前の相談、不妊治療、妊娠中の管理、分娩、産後、更年期など、女性の身体に関わる相談は長い時間軸の中にあります。
患者様が「次に何をすればよいのか」で迷わないように、一緒に考えることを重視しています。
―最後に、下田産婦人科医院として大切にしていきたいことを教えてください。
下田:私たちが何か一つの方向へ導くというより、選択肢と見通しを示しながら、患者様自身が納得して進めるように支えたいと思っています。
大切なのは、患者様の体質や状況を見ながら、その方に合った道筋を考えることです。
同じ方法をただ繰り返すのではなく、先々のことを予測し、説明しながら、一緒に進んでいきます。
当院でできることは責任を持って対応し、高度な対応が必要な場合には、すみやかに適切な医療機関と連携します。
妊娠を望む段階から、妊娠中、分娩、産後、そしてその後の身体の変化まで。
患者様へのフォローが途切れてしまわないように見守ることが、当院が大切にしている診療のあり方です。
診察では、子育てや習い事、受験、教育などの相談を受けることもあります。
私自身も子を持つ親ですし、個人的に医療のほかに教育分野にも興味があり、塾講師などの経験もあります。
こうした意味でも、妊活から子育て・教育まで、一貫して関わることができます。
これからも、先々のことを予測し、説明しながら一緒に考える存在でありたいと思っています。
取材を通じて印象に残ったのは、下田院長が診療を一つの場面だけで捉えていないことだった。
妊娠を目指す時期、妊娠後の経過、分娩、産後の生活……それぞれ別の段階でも、患者にとっては一続きの時間である。
下田産婦人科医院では、その時間のつながりを意識しながら、患者が次に何を考えればよいのか、どのような選択肢があるのかを説明することを大切にしている。
妊娠や分娩、治療は予定どおりに進むとは限らない。
だからこそ、起こり得ることをあらかじめ共有し、必要に応じて方針を見直していく姿勢が重視されている。
同院は地域のお産を支える場所として始まり、婦人科診療を担ってきた先代の時代を経て、現院長のもと、不妊治療や遺伝学的検査、和痛分娩・無痛分娩、産後ケアにも取り組んでいる。
これは、ただ診療の範囲を広げてきたというより、患者の悩みや生活の変化に合わせて、産婦人科としてできることをアップデートしてきた歩みといえる。
「未来を予測する」「一緒に考える」という言葉には、医療者が答えを一方的に示すのではなく、患者が納得して進めるように見通しを共有する姿勢が表れていた。
下田産婦人科医院について

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| クリニック名 | 医療法人 下田産婦人科医院 |
| 院長 | 下田 隆仁(しもだ たかひと) |
| クリニック紹介 | 1964年、神奈川県茅ヶ崎市に開院以降、三代にわたり地域の産婦人科診療に携わる。妊娠を望む段階から妊娠中、分娩、産後までを切れ目なく見守る診療体制を整備。不妊治療と産科の間に構造的に生じる情報の分断を減らすことに注力し、患者が次に何を考えればよいかを整理できるよう、クリアな説明と先を見通す診療を重視している。 |
| 所在地 |
〒253-0052 神奈川県茅ヶ崎市幸町19-8 |
| アクセス | JR「茅ヶ崎」駅南口より徒歩2分 |
| 電話番号 | 0467-82-6781 |
| 診療時間 |
8:30~17:00(日曜休診) ※不妊治療専門外来:17:00-19:00(月火水金) ※直営の託児施設あり(診療の際は無料・事前予約制) |
| Webサイト | https://www.shimoda-sanfujinka.com/ |
| 公式メディア |
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